アウディA1の中古って、ハマると最高です。
サイズはコンパクトなのに、内装の上質さや走りの“ちゃんとしてる感”がしっかりある。ちょっと嬉しくなる日常がきますよ。
ただし中古は、同じA1でも「安心して乗れる個体」と「買ってから不安が増える個体」で別世界です。特に注意したいのが7速Sトロニック(DCT)まわり、リコール実施状況、そして年式による装備差。ここを曖昧にすると、納車後にじわじわ後悔が来ます。静かなストレス。
この記事では「アウディA1中古の注意点」を知りたい人が、買う前に何をどう確認すればいいかを、手順ごとに分かりやすくまとめました。
この記事をまとめる際に参考にした公式サイトなどへのリンクは、文末にまとめて掲載しています。当記事と一緒に読むと理解がより一層深まります。
購入前に絶対確認!アウディA1中古の注意点(チェック手順つき)

- まず最初:あなたが探しているA1は「初代」か「現行」か
- リコールは「対象か」「実施済みか」を車台番号で確認する
- 7速Sトロニック(DCT)は“低速”で本性が出る。試乗で見抜く
- 2012年式はMMI(ナビ)の有無がややこしい。“画面がある=ナビ”ではない
- 乗り心地は「グレードとタイヤ」で別物。S lineや偏平タイヤは要確認
- 整備記録簿と「納車前整備の中身」で当たり外れが決まる
- 写真だけで避けられる個体がある(問い合わせ前の時短テク)
- 購入前チェック早見表(店頭でこの順に確認)
まず最初:あなたが探しているA1は「初代」か「現行」か
A1は中古市場で、世代が混ざって表示されやすい車です。
初代A1は2011年1月〜2019年9月のモデル、現行A1スポーツバックは2019年11月〜のモデルとして整理されています。
ここが混ざると、装備・価格・リコール情報の見方がズレます。注意ポイントです。
この記事では、「A1中古の注意点」として、初代も現行も共通して効くチェック法を中心に書きますが、年式・型式で条件が変わる箇所は「必ず個体で確認」と覚えてください。これだけで事故率が下がります。
リコールは「対象か」「実施済みか」を車台番号で確認する
A1でいちばん大事な一手。
車台番号で、リコールが“残っていないか”を潰します。口頭で「大丈夫です」だけだと、あとで面倒が起きがちです。
代表的に知られている届出の例を、購入者目線の言葉に直して表にします(対象は車両仕様・輸入期間で変わるので、必ず車台番号で確認してください)。(国土交通省のPDFで確認できます)
| 届出番号(例) | どんな不具合? (かんたんに) | そのままだと… | 対策(例) |
|---|---|---|---|
| 外-1999(2014年) | 7速Sトロニックの制御コンピュータに影響し、最悪ヒューズが切れることがある | 走れなくなる可能性 | オイル交換やプログラム対応など |
| 外-3035(2020年) | メカトロニクス部品に亀裂→油圧低下 | 駆動が伝わらず走行できないおそれ | 部品確認・交換など |
| 外-3079(2020年) | メカトロニクスの加工不良等→油圧低下や警告灯 | 最悪走行不能のおそれ | プログラム書換、条件で部品交換 |
| 外-3644(2023年) | レーンガイド(運転支援)の制御プログラム不備 | 保安基準に適合しない作動 | フロントカメラECU書換 |
販売店への言い方は、これでOKです。
「車台番号で、未実施のリコールがない状態ですか?実施記録が分かる資料は出せますか?」
この質問にスッと答えられる店は、だいたい話が早いです。安心の入口です。
7速Sトロニック(DCT)は“低速”で本性が出る。試乗で見抜く
A1のSトロニックは、モデルや仕様によって乾式クラッチの7速DCTが語られることが多く、WebCGの当時の試乗記でも乾式クラッチ式の7段Sトロニックに触れられています。
だからこそ試乗は、加速の気持ちよさより「発進〜ノロノロ」を重視してください。渋滞が多い地域の人ほどここ。生活のリアルを重要視してください。
「おすすめの試乗ルート」
まず駐車場で、クリープでじわっと前進。次に信号発進を2回。できれば軽い坂で発進を1回。最後に、減速→ゆっくり再加速を数回。
ここで「ガクガク」「タイムラグ」「変速が雑」みたいな違和感が続くなら、一度立ち止まっていいです。毎日それが起きる未来を想像したら、ちょっとしんどいですよね。
2012年式はMMI(ナビ)の有無がややこしい。“画面がある=ナビ”ではない
A1は2012年の見直しで、当初標準だったMMI(オーディオとHDDナビ統合)がオプションになり、代わりにMMIベーシックが標準装備されています。
カーセンサーの中古車解説でも、MMIとMMIベーシックは見た目が似ていて、MMIベーシックでも「ナビっぽいディスプレイ」が付くので注意とされています。
店に聞くときは「ナビ付いてますか?」ではなく、こう言うのが勝ちです。
「この車はMMIですか?それともMMIベーシックですか?」
ここを言語化できると、ムダなすれ違いが消えます。スッキリ。
乗り心地は「グレードとタイヤ」で別物。S lineや偏平タイヤは要確認
A1は見た目でS lineを選びたくなります。分かります。かっこいい。
ただ、A1はタイヤの厚みやグレードで乗り味が変わりやすい車です。例えばwebCGの試乗記では、偏平タイヤより標準タイヤのほうが心地よいと感じやすい、という趣旨の記述があります。
一方でwebCGの別の試乗記では、35TFSI Sラインの低速域は硬質で突き上げが強め、とも書かれています。さらに、スポーツパッケージ装着車では扁平率40のタイヤに触れた例もあります。
なので店頭では、段差のある道を少しだけ走らせてもらってください。「思ったよりゴツゴツ」だと、毎日の疲れに直結します。体の相性。これ大事。
整備記録簿と「納車前整備の中身」で当たり外れが決まる
中古A1は、オプションより“履歴”が価値です。
整備記録簿が何年分あるか。点検がどんな内容だったか。ここが濃い個体は、精神衛生がいい。
「見積書で“整備の文章化”を要求する」
値引き交渉より先に聞いてください。
「納車前整備で交換する部品・作業内容を、見積の明細として文章で出せますか?」
ここが出る店は、納車後のトラブルが起きにくい傾向があります。逆に、内容がふわっとしていると「言ったつもり」「やったつもり」が生まれがち。
写真だけで避けられる個体がある(問い合わせ前の時短テク)
これ、地味に効きます。
中古車サイトの写真で、次に該当する個体は慎重に見ましょう。
ステアリングだけ妙にテカっている、シート外側の潰れが強い、タイヤ銘柄や溝の減りがバラついている。もちろん断定はできませんが、「使用感の整合性が取れていない車」は、見えない部分が不安になりやすいです。気持ちがザワつくなら、次へ。中古は出会いです。
購入前チェック早見表(店頭でこの順に確認)
| チェック項目 | 何を確認する? | スルーすると起きがち |
|---|---|---|
| 世代の確認 | 初代(2011-2019)か現行(2019-)か | 情報が混ざって判断ミス |
| リコール | 車台番号で未実施がないか | 後から手続きや不具合 |
| Sトロニック | 低速でガクガクしないか | 毎日ストレス、修理不安 |
| ナビ仕様 | MMIかMMIベーシックか | 画面あるのにナビなし |
| 乗り心地 | 段差で突き上げが強すぎないか | 長距離が疲れる |
| 整備の中身 | 納車前整備の明細が文章で出るか | “やったつもり”問題 |
アウディA1中古を買った後に困らない!維持費・故障の前兆・長持ちさせるコツ

- 維持費の盲点は「燃料」と「タイヤ」。先に予算化すると心がラク
- “よくある不調”は、原因当てゲームをしない。前兆だけ覚える
- Sトロニックを労わるコツは「クリープで粘らない」こと
- 保証は“万能”じゃない。対象外と条件を読んでから決める
- 購入後100日でやる“安心セット”(やる順番が大事)
- よくある質問(Q&A)
維持費の盲点は「燃料」と「タイヤ」。先に予算化すると心がラク
A1はガソリンモデルの場合、使用燃料が無鉛プレミアム(いわゆるハイオク相当)として記載されています。
ディーラー系の解説でも、アウディは推奨ガソリンがハイオクと説明されています。
つまり、燃料代は最初から織り込むのが正解。ここを甘く見ると、あとで地味に効きます。
維持費の目安は走り方や保険条件で大きく変わりますが、車種別の概算例としてA1の年間費用イメージを出している解説もあります(あくまで目安)。
気持ちのコツは「月割りで積み立て」。タイヤ・バッテリー・ブレーキなどを、毎月少しずつ想定しておくと、突然の出費でも心が折れません。予算の安心。
“よくある不調”は、原因当てゲームをしない。前兆だけ覚える
ここは断定できません。個体差が大きいからです。
ただ、整備現場の事例として出やすいテーマはあります。例えば冷却系(ウォーターポンプやサーモスタット周辺)に関する修理事例の紹介は複数あります。
また、EPC警告灯について原因と費用感の解説もあり、修理費用の幅が大きい点が示されています。
点火系(イグニッションコイル)などもトラブル要因として語られます。
さらに、1.4TSI系でタイミングチェーンの伸びに触れる整備事例の発信も見られます。
だから購入後は、こう覚えるのが現実的です。
「警告灯が点いた」「冷却水が減る」「加速が鈍い」「アイドリングが不安定」など“症状”が出たら、早めに診断。原因を決め打ちしない。これが最短で安いです。時間を味方にする作戦。
Sトロニックを労わるコツは「クリープで粘らない」こと
DCTは構造上、渋滞のノロノロで熱や摩耗が溜まりやすいと言われがちです。
実際、Sトロニックの不調として「発進時のギクシャク」「変速ショック」などが症状として説明される記事もあります。
日常でできる対策はシンプルで、クリープでずっと粘らず、止まるときはしっかり止まる。車間を少し空けて、発進回数を減らす。これだけでも体感が変わります。クルマに優しい運転。あなたにも優しい。
保証は“万能”じゃない。対象外と条件を読んでから決める
認定中古車や延長保証は心強いですが、保証には対象外があります。Audiの保証内容ページでも、車両内外装品(塗装・サビ含む)や消耗部品・油脂類を除く、といった整理が明記されています。
また、保証とメンテナンスの考え方(保証=故障時の無償修理、メンテ=点検や消耗品交換など)を説明する資料もあります。
だから買う前にやるべきは、これです。
「この保証は何が対象外ですか?私が不安なSトロニックや電子部品は、どこまでカバーですか?」
ここを会話で確認してから入ると、後で揉めません。安心の設計図ですね。
購入後100日でやる“安心セット”(やる順番が大事)
納車直後はテンションが上がります。分かります。
でも本当にラクになるのは、最初の100日で不安を減らした人です。
やることは難しくありません。
まず、リコール未実施がない状態か再確認。次に、点検で冷却水量・オイル量・バッテリー状態を見てもらう。最後に、タイヤの状態(溝・ひび・銘柄の揃い)をチェックして、次の交換時期を言葉にする。
これで「突然の出費」が「予定の出費」に変わります。予定は怖くない。突然が怖い。
よくある質問(Q&A)
Q1. アウディの中古って、なぜ安いんですか?
A1. いちばん大きい理由は「値落ちの大きさ」です。新車価格が高めなぶん、中古になると下落額が目立ちます。加えて輸入車は“維持費が高そう”という先入観で買い手が絞られやすく、需要が国産より弱め。
さらにモデルチェンジやリース返却で台数が増える時期は相場が下がりやすいです。安い=悪いではなく、条件が重なって“価格が付きやすい”だけのことも多いです。
Q2. アウディA1で後悔する人は、どんな点で後悔しやすい?
A2. 後悔の多くは「使い方とのズレ」です。思ったより後席や荷室が小さく、家族利用や大きい荷物だと窮屈に感じがち。グレードやタイヤ次第で乗り心地が硬め・ロードノイズが気になることもあります。
燃料(ハイオク想定)や保険料でランニングコストが想定より増えるケースも。買う前に、普段の荷物量・同乗者・よく走る道の荒さを具体的に想像して選ぶと後悔が減ります。
Q3. アウディA1の中古は、国産コンパクトより維持費が高いですか?
A3. 高くなる可能性はありますが、「いつ・何が」高くなるかを知っておくと怖くありません。まず燃料はハイオク想定なので、走る距離が多いほど差が出ます。次にタイヤはサイズやグレード(S lineなど)で価格が上がりやすく、交換時にまとまった出費になりがちです。
加えて輸入車は部品代・工賃が国産より高めになる傾向があり、故障時の負担が大きく見えます。逆に、整備記録が厚い個体を選び、予防整備と保証を組み合わせれば、想定外の出費はかなり抑えられます。
アウディA1中古の注意点15選:まとめ
アウディA1中古で後悔しないコツは、買う前に「世代」「リコール」「Sトロニック」「装備差」「総額」を順番に潰すことです。
まず初代(2011-2019)か現行(2019-)かを確認し、車台番号でリコール対象と実施済みを必ず照合。口頭説明だけで終わらせず、記録で裏取りします。
次に試乗は発進〜低速を重点的に行い、ガクガク・変速ショック・もたつきなど違和感が続く個体は避けます。2012年式はMMIとMMIベーシックが紛らわしいため、ナビ仕様を明言してもらうのが安全。
S lineや偏平タイヤは乗り心地が硬く出る場合があるので段差で確認し、写真でもステアリングのテカリやタイヤのバラつきなど“履歴の薄さ”のサインを拾って時短します。
見積は車両価格より「納車前整備の明細(文章化)」と消耗品の残量で総額判断。修復歴は外装キズと別物なので、どこをどう直したか説明できる店を選びましょう。
購入後は燃料(無鉛プレミアム想定)とタイヤ代を予算化し、最初の100日で点検、冷却水の減りや警告灯など前兆の早期相談、交換時期の見える化まで終えると安心です。保証は万能ではないので対象外・免責・条件を読んで加入し、点検記録を残します。
ディーラーやVW/Audiに強い整備先が近いと、長く気持ちよく乗れます。迷ったら「整備記録簿が厚い」「保証内容を具体的に説明できる」この2つが揃う個体を選ぶのが鉄板です。
参考にした・あわせて読みたいリンク
- 2012年のMMI仕様変更(MMIがオプション化、MMIベーシック標準など)
- 2012年式のMMI/MMIベーシック注意(中古車解説)
- A1の中古購入ポイント(グーネット)
- 7速Sトロニック関連のリコール届出資料-PDF(外-1999/外-3035/外-3079)
- レーンガイド機能のリコール-PDF(外-3644)
- 乗り心地とタイヤの影響(試乗記)
- Audi認定中古車の保証内容(対象外の明記)




