「ベンツなのに、Bクラスの中古はこんなに安いの?」
カーセンサーやグーネットで相場を眺めていて、そう驚いた人も多いはずです。
新車時は500万円前後する輸入コンパクトなのに、中古車サイトを開くと国産コンパクトや軽自動車と同じ、あるいはそれ以下の価格帯で並んでいることも珍しくありません。正直ちょっと怖いですよね。安すぎて疑うレベル。
この記事では、そんなモヤモヤをスッキリさせるために、
- ベンツBクラスが「なぜ安い?」と言われる本当の理由
- 安いBクラスを選んでも大丈夫なのか
- 買う前にチェックしておきたいポイントや、後悔しない選び方
を、最新の中古相場データの情報も踏まえながら、やさしく解説します。
読み終わる頃には、「自分の使い方ならBクラスは“アリ”だな」「いや、うちのライフスタイルだと別の車種の方が合いそうだな」と、かなりクリアにイメージできるようになるはずです。
ベンツBクラスが「なぜ安い?」その理由

- 中古相場と新車価格のギャップを数字で確認
- エントリーモデルで「ベンツらしいステータス感」が薄い
- 供給過多とリースアップ車がまとめて流れ込む事情
- リセールバリューが低めで、値落ちしやすい
- 維持費・故障へのイメージで敬遠されがち
- 実は子育て世代にちょうどいいのに、見た目で損している
中古相場と新車価格のギャップを数字で確認
まずは、Bクラスがどれくらい「安くなっているのか」を数字で押さえておきましょう。
現行3代目Bクラス(W247)の日本仕様は、登場時のカタログデータでは新車価格が約383.6万~588万円のレンジにあり、直近の改良モデルではB180が約548万~588万円程度で設定されています。
2代目Bクラス(W246)は、約299万~535万円の新車価格帯だったとカタログ系サイトにまとめられています。
それに対して、中古車相場は次のようなイメージです。
| 世代・型式 | 新車価格(目安) | 中古車相場(目安)※ |
|---|---|---|
| 初代Bクラス(~2011年頃) | 約285~420万円 | 20万~80万円前後 |
| 2代目W246(2012~2019年) | 約299~535万円 | 20万~190万円・平均72.5万円程度 |
| 3代目W247(2019年~現行) | 約383.6~588万円 | 140万~560万円・平均260万~295万円前後 |
※サイトや条件によって変わるため、あくまで目安です。
特に2代目W246は、新車時300万~500万円台だった車が、今は総額100万円前後で買える個体も多く、旧型の平均価格が1年で20万円以上下がったというデータもあります。
数字だけ見ても、「値落ちの大きさ」がはっきり分かるはずです。だからこそ、ユーザーも「ベンツBクラスはなぜ安い」と不安になっている、という構図ですね。
エントリーモデルで「ベンツらしいステータス感」が薄い
Bクラスは、メルセデスの中でコンパクトトールハッチバックというポジションです。いわゆる王道のCクラスセダンや、迫力のあるSUVとはキャラクターが違います。
「ベンツ=高級セダン」「ベンツ=大きなSUV」というイメージを持つ人にとって、Bクラスはどうしても実用寄りのファミリーカーに映りがちです。背が高くて室内も広いですが、デザインは少し控えめ。派手さよりも使いやすさを優先したカタチです。
その結果、「せっかくベンツに乗るならCクラスやGLAの方がカッコいい」と考える人が多く、中古車でもBクラスに人気が集中しません。ブランドプレミアムは価格に乗りづらくなり、結果として「おとなしい見た目の安いベンツ」という立ち位置になりやすいのです。
供給過多とリースアップ車がまとめて流れ込む事情
Bクラスは、個人用だけでなく法人の社用車やリース車としてもよく使われています。ボディサイズが扱いやすく、新車価格も他のメルセデスより手頃なため、営業車として選ばれやすいモデルです。
法人リースは3~5年契約が多く、満了のタイミングでまとまった台数が中古市場に出てきます。同じ年式・同じグレードのBクラスが一斉に流通することになり、在庫が増えて価格競争が起きやすくなります。
需要より供給が多い状態になると、市場価格はどうしても下がります。
Bクラスの中古車が安いのは「人気がないから」だけでなく、「中古として出てくる台数が多いから」という側面も大きいのです。
リセールバリューが低めで、値落ちしやすい
中古車の買取相場を見ても、Bクラスはリセールバリューが高い車種とは言いにくい状況です。
買取相場サイトなどでは、Bクラスの買取価格レンジが16.9万~261.9万円程度と紹介されています。
同じメルセデスでも、AクラスやCクラス、SUV系のGLAなどは同年式でもBクラスより高い価格が付くケースが多く、リセールの差ははっきりしています。
新車価格の割に売却時の値段が伸びない車は、中古販売価格も下落しやすくなります。
つまり、Bクラスが「安いベンツ」になっているのは、最初からリセールが期待されにくい構造も関係しているということです。
維持費・故障へのイメージで敬遠されがち
Bクラスに限らず輸入車全般に言えることですが、「車検が高そう」「壊れたら修理代が怖い」というイメージから、中古輸入車を敬遠する人はかなり多いです。
維持費に関する試算を見ると、自動車税や自賠責、任意保険、車検整備、消耗品、燃料代などをすべて含めると、年間30万~50万円ほどになるケースが多いと紹介されています。
2代目W246を例にした維持費試算では、燃料代込みで年間約23万~27万円程度というデータもあり、走行距離や乗り方で幅があります。
一方で、ブレーキパッド交換が数万kmごとに必要だったり、パワステなどが故障すると一度の修理で数十万円かかってしまうケースも報告されています。
こうした「まとまった金額が突然出ていくかもしれない」という不安が、Bクラスを含む輸入車中古の需要を押し下げているのも事実です。需要が伸びなければ、当然価格も上がりません。
実は子育て世代にちょうどいいのに、見た目で損している
実はBクラス、数字やカタログだけでは伝わりづらいのですが、子育て世代との相性がとても良い車です。
ボディサイズは日本の立体駐車場に収まりやすい全長・全幅で、取り回しもしやすい一方、着座位置はやや高めです。小さな子どもをチャイルドシートに乗せるとき、腰を深くかがめなくても乗せ降ろししやすい高さになっています。
後席の足元スペースも余裕があり、ジュニアシートを2脚並べても、真ん中に大人がなんとか座れるくらいの幅はあります。ラゲッジルームも、ベビーカーと買い物袋を一緒に積むなら十分な容量です。
にもかかわらず、中古車サイトの写真だけを見ると、どうしても「地味なコンパクトベンツ」という印象になりがちで、本来ぴったりなはずの子育て世代から見逃されているケースも多いと感じます。
必要な人にはしっかり刺さるのに、派手さがないせいで人気が伸びきらない。
その結果、「知る人ぞ知るお買い得ベンツ」が生まれているとも言えるのがBクラスなのです。
安いBクラスを選んで本当に大丈夫?買う前に知っておきたいポイント

- 世代ごとの特徴と「この価格なら買い」の目安
- 故障リスクと維持費のリアル
- 購入前チェックポイント
- Bクラスと国産ミニバンの「1年目にかかるお金」をざっくり比較
- どんな人ならBクラスを選んで幸せになれる?
- お得に買うタイミングと、価格交渉のコツ
- よくある質問
世代ごとの特徴と「この価格なら買い」の目安
Bクラスは世代によって性格が少し違うので、自分の予算と優先順位に合わせて狙う世代を決めると選びやすくなります。
初代Bクラス(~2011年頃)はとにかく価格が安く、総額20万~50万円台という個体もあります。ただし年式が古く、経年劣化や部品供給の面でリスクも大きいゾーンです。整備に強いお店と、修理費をカバーできる予備資金がないとおすすめしづらいところでもあります。
2代目W246(2012~2019年)は、中古相場が20万~190万円と幅広く、平均72.5万円というデータもあるように、お手頃感が非常に強い世代です。
安さと安全装備・走りのバランスを考えると、総額100万~150万円あたりで、走行距離や整備履歴の良い個体を狙うのが現実的な“買い目”になってきます。
3代目W247(2019年~現行)は、MBUXなど最新のインフォテインメントや先進安全装備を備えたモデルです。中古相場は140万~560万円とかなり幅がありますが、200万~450万円前後に、年式と装備のバランスが良い個体が多く並ぶ傾向があります。
とにかく安くベンツに乗ってみたいならW246を軸に。長く大事に乗りたいならW247を視野に入れると、失敗しにくくなります。
故障リスクと維持費のリアル

Bクラスの故障でよく話題になるのは、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)やブレーキ周り、電子制御系・センサー類です。これはBクラスだけの問題ではなく、同じ時期の輸入コンパクト全体に共通する悩みでもあります。
重要なのは、「絶対に壊れるかどうか」を心配することよりも、「もし壊れたときに対応できるかどうか」を冷静に考えておくことです。DCT関連や電装系の修理は、一度の修理で10万~30万円規模の出費になることもあります。
年間の維持費については、走行距離1万km程度、都市部で月2万円前後の駐車場という条件を想定すると、自動車税や保険、車検、消耗品、燃料代などをすべて合わせて30万~50万円ほどのケースが多いとされています。
国産コンパクトミニバンの維持費が年間20万~30万円程度と言われることを考えると、Bクラスに乗ることで年間5万~15万円くらいプラスになるかもしれない、というイメージです。この“プラス分”を「走りの質感」「静粛性」「プレミアム感」に払えるかどうかがポイントになります。
購入前チェックポイント
安いBクラスを掘り出し物にできるか、地雷車をつかんでしまうかは、購入前のチェックで大きく変わります。最低限、次の点は確認しておきたいところです。
まず保証の有無です。正規ディーラーの認定中古車や、保証付き専門店の車両であれば、DCTや電装系のトラブルが起きても一定期間はカバーできます。保証期間や保証範囲がどこまでか、細かく確認しておくと安心です。
次に整備履歴です。オイル交換やブレーキ、AT/DCTフルードなどの消耗品が定期的に交換されているかどうかは、長く安心して乗れるかどうかに直結します。記録簿の有無や内容を必ずチェックしましょう。
試乗もとても大事です。発進時や低速走行時にギクシャクした挙動がないか、メーターに警告灯が出ていないか、ナビやMBUX、各種スイッチが正常に動くかを、自分の目と体で確認します。
タイヤやブレーキの残量も見ておきたいポイントです。輸入車のタイヤ・ブレーキを前後セットで交換すると、簡単に十数万円かかってしまいます。購入直後にそれだけの出費が必要になると、せっかく安く買った意味が薄れてしまいます。
最後に、内装や外装の使用感です。営業車として酷使されていた個体は、ペダルゴムの減りやステアリングのテカり、シートのヘタりなどに現れます。写真だけでなく、必ず実車を確認してから決めるのがおすすめです。
Bクラスと国産ミニバンの「1年目にかかるお金」をざっくり比較
「結局、国産ミニバンと比べてどれくらい高くつくの?」という疑問も、ユーザー目線ではかなり気になるポイントだと思います。
例えば、BクラスW246と国産コンパクトミニバン(シエンタなど)を、どちらも年間1万km、都市部で月2万円の駐車場という条件で比べてみます。
Bクラス側は、自動車税や自賠責、重量税、任意保険、車検・点検費用、消耗品、ガソリン代、駐車場代を合計すると、年間でおよそ58万~70万円程度になるケースが多いとされています。
一方、国産コンパクトミニバンだと、自動車税や保険、車検費用が少し安く、燃費も良いことが多いため、同じ条件なら年間51万~61万円前後に収まるケースが多いと考えられます。
あくまでざっくりとした比較ですが、Bクラスだからといって倍以上の維持費がかかるわけではなく、同条件なら年間プラス5万~10万円程度で収まる可能性が高い、というイメージです。
この差額を「輸入車の乗り味」「静かさ」「ブランド感」に払えるかどうかが、Bクラスを選ぶかどうかの分かれ目になります。
どんな人ならBクラスを選んで幸せになれる?
ここまでの話をまとめると、Bクラスと相性が良いのは次のような人です。
子どもがいてチャイルドシートや荷物をよく積むファミリー層で、ミニバンほど大きな車は必要ないけれど、室内の広さや乗り降りのしやすさは大切にしたい人。
国産コンパクトカーの乗り心地や静粛性に少し物足りなさを感じていて、高速道路の安定感やシートの出来の良さに魅力を感じる人。
そして、完全な節約志向ではなく、「多少は維持費がかかっても、その分クルマ時間を楽しみたい」と思えるタイプの人です。
修理などで年に10万~30万円の臨時出費が必要になっても、生活が一気に苦しくならない余裕があると、精神的にも安心して付き合えます。
逆に、「できるだけお金をかけずに移動手段だけ確保したい」「クルマのことで悩みたくない」という場合は、国産コンパクトやハイブリッドミニバンの方が幸せになれる可能性が高いです。
Bクラスは、安く買えるからお得というより、ライフスタイルにハマる人にとって“おいしい選択肢”になるタイプの車だと考えるとイメージしやすいと思います。
お得に買うタイミングと、価格交渉のコツ
少しでもお得にBクラスを狙いたい場合、時期や買い方も工夫すると効果的です。
自動車業界全体の傾向として、3月や9月の決算期は在庫を動かしたい時期と重なり、値引きや条件交渉がしやすくなります。ドイツ本国の決算が絡む6月や12月も、新車や登録済み未使用車の条件が良くなることがあるとされています。
また、モデルチェンジやマイナーチェンジの直後は、旧型在庫をさばきたいディーラー側の事情もあり、新車・中古ともに価格が動きやすいタイミングです。法人リース車のリースアップ時期が重なると、中古市場に一気に台数が増え、相場が下がることもあります。
価格交渉のコツとしては、複数の販売店で見積もりをとり、似た条件の他店在庫を具体的に示しながら交渉する方法があります。
中古車の場合は、あえて値引きを強く求めるのではなく、保証期間の延長や納車前整備の内容アップをお願いすることで、結果的に安心感の高い1台を手に入れやすくなります。
よくある質問
Q1. ベンツBクラスの欠点は?どんなところに注意すべき?
ベンツBクラスは「実用的でお得なベンツ」という評価が多い一方で、いくつかハッキリした欠点や注意点もあります。代表的なポイントを、ユーザーの口コミや専門サイトの情報をもとに整理します。
まず大きいのは維持費・修理費の高さです。国産コンパクトカーと比べると、部品代や工賃はどうしても高めになりがちで、同じ修理内容でも費用が1.5~2倍程度になると指摘する口コミ(価格.com)もあります。
ブレーキやサスペンションなどの消耗品も輸入車価格で、しっかり整備しようとすると「思ったよりお金がかかる」と感じる人は多いです。
次に、専門工場やディーラー依存になりやすい点です。Bクラスはエンジンルームのレイアウトが独特で、診断機(テスター)やノウハウがない整備工場だと対応しづらいモデルとされます。
そのため、行きつけの輸入車に強い工場がないと、結果的に正規ディーラーに頼る場面が増え、トータルコストが上がりやすくなります。
ボディサイズや車高の問題も、環境によっては欠点になり得ます。コンパクトと言っても横幅はしっかりあり、車高もやや高めです。そのせいで、タワー式立体駐車場の高さ制限に引っかかって停められなかった…という事例も専門サイトで紹介されています。
都心部で立体駐車場メインの人は、契約前に必ず高さ制限とサイズを確認した方が安心です。
走りの面では、パワー感と燃費のギャップを挙げる声もあります。実際のオーナーの口コミでは「普段使いには充分だが、もう少し力強さが欲しい」「燃費はカタログ値ほど伸びない」という感想が見られます。
街中メインでゆったり走るなら気になりませんが、高速道路でキビキビ走りたい人や、燃費重視の人には少し物足りないかもしれません。
最後に、年式による装備差も見逃せないポイントです。古めのBクラスだと、今では当たり前のように付いている先進安全装備(自動ブレーキ、車線維持支援など)や、スマホのApple CarPlay/Android Auto連携が付いていない場合があります。
パッと見の価格だけで決めてしまうと、「安いけど、装備は一世代前だった」というガッカリにつながるので、年式と装備内容は必ずセットで確認したいところです。
Q2. ベンツBクラスは女性にも向いている?乗りやすさやイメージはどう?
「ベンツに乗りたいけど、Bクラスは女性でも扱いやすいのかな?」という疑問もよく出てきます。結論から言うと、運転のしやすさという意味ではかなり“アリ”な選択肢です。
実際のユーザーレビュー(carview!)では、「小回りが利いて女性でも運転しやすい」「おしゃれで女性でも扱いやすい」という声が複数上がっています。
取り回しの良さや視界の広さ、コンパクトな全長のわりにしっかりした室内空間などが評価されていて、街乗りメインの女性オーナーや、奥さん用セカンドカーとして選んでいる家庭も少なくありません。
また、carview!のQ&Aでは、「実用性は完璧で、我が家では奥様のお気に入り。運転しやすく取り回しも良い」といったコメントも見られます。
背の高いハッチバック形状のおかげで視点がやや高く、周りの車や歩行者を把握しやすいことも、運転にあまり自信がない人にとって安心材料になっています。
一方で、注意したいポイントもいくつかあります。
まず、横幅は国産コンパクトカーより大きめです。車庫入れが狭いマンションの機械式駐車場を使う、といった環境だと、最初は「思ったより幅がある」と感じるかもしれません。
次に、維持費です。走りや質感は魅力的ですが、タイヤ・ブレーキ・オイルなどの消耗品や、万一の修理代は国産車より高めです。「ファッション感覚で輸入車に乗りたい」というだけで選んでしまうと、後から維持費でびっくりすることもあります。
子育て中の女性目線で言えば、Bクラスはかなり相性が良いです。チャイルドシートを付けやすいドア開口部、ベビーカーと買い物袋がちゃんと入るラゲッジルーム、送迎や買い物をこなせる実用性がありながら、「ちゃんとしたクルマに乗っている」という満足感も得られます。
なので、
- 街乗りや送り迎えがメイン
- ある程度の維持費は受け入れられる
- 駐車環境に大きな制約がない
といった条件がそろっていれば、Bクラスは女性にも十分おすすめできる1台です。「無理して背伸び」ではなく、「少し頑張って日常をワンランク上げる輸入車」という距離感で付き合えるかどうかがポイントですね。
Q3. ベンツBクラスは壊れやすいって本当?故障リスクの現実
「ベンツBクラス 壊れやすい?」と考える人が多いように、故障リスクはやはり気になるところですよね。
まず押さえておきたいのは、“極端に壊れやすい車”という評価ではないという点です。カーセンサーの現行Bクラス特集では、「◯◯が必ず壊れる」「この故障でみんな困っている」といった致命的な持病は特に報告されていない、といった趣旨の記述があります。
また、海外の信頼性調査でも、2012~2019年のBクラスがMPVクラスで上位の信頼性スコアを獲得したというデータがあり、統計的には悪い評価ばかりではありません。
一方で、国産車と比べればトラブルは多めという声も現実として存在します。価格.comの掲示板などでは、「マイナートラブルはちょくちょくある」「故障は国産より多いが、修理費が1.5~2倍することを許容できるなら付き合える」といったオーナーの本音が投稿されています。
具体的な“ありがちなトラブル”として挙げられているのは、世代によって少し違いますが、たとえば以下のようなものです。
- 初期型で見られたセルモーターや警告灯点灯のトラブル
- パワーウィンドウのワイヤー劣化によるガラス落下(修理すれば再発しにくいとされる)
- オートマチックトランスミッションやDCTの変速ショック・警告表示
- 年式が進んだ個体の各種センサー・電装系トラブル
こうしたトラブルは、「Bクラスだけが異常に壊れやすい」というよりは、同世代の輸入コンパクトカー全般に共通する持病に近いイメージです。
一方で、carview!のQ&Aには「先代から今のBクラスまで乗り継いでいるが、ほとんど故障なし」というオーナーの声もあり、ディーラーで定期的に点検・整備をしていれば大きなトラブルは出ていないケースも少なくありません。
つまり、
- 国産車と同じ感覚で「ほぼノートラブル」を期待するとギャップが出やすい
- とはいえ、統計的に見て“特別に壊れやすい問題児”というわけではない
このあたりが現実に近いイメージです。
また、近年は一部年式・モデルでエアバッグ関連のリコール(タカタ製インフレーター問題)なども出ているため、中古で検討する際は必ずメーカー公式サイトや国交省のリコール情報で、自分が検討している車台番号が対象かどうかを確認するのがおすすめです。
まとめ&もっと情報を集めたい人のための参考リンク
Bクラスは、ただ「安いから怪しい」車ではなく、構造的な理由があって値段が落ちやすいモデルです。そのぶん、条件さえ合えばとても美味しい1台になり得ます。
この記事と参考リンクをうまく活用して、あなたにとってちょうどいい1台かどうか、じっくり見極めてみてください。
最後に、Bクラスの情報をさらに深掘りしたい人向けに、参考になるサイトを紹介します。
- メルセデス・ベンツ日本 公式Bクラスページ
モデル概要・装備・最新価格などを確認できます。 - 中古価格・相場感をチェックしたいとき
年式やグレード別の相場や、在庫状況を確認するのに便利です。 - 維持費や故障リスクを詳しく知りたいとき
実際にどれくらいお金がかかるのかイメージしやすくなります。





