中古BMWはやめたほうがいい? 後悔する前に知るべき5つの理由と維持費導入

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いつかはBMW…」なんて、憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか?

あの洗練されたデザイン、スポーティな走り、「駆けぬける歓び」を一度は体験してみたいですよね。

そして中古車市場に目を向けると、意外と手が届きそうな価格のBMWが見つかることも。「これなら!」と、心が躍るかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。ネットの掲示板や周りのクルマ好きからは、「中古のBMWだけはやめとけ」「買った後の維持費が大変だぞ!」「bmwは二度と買わない」なんて声も聞こえてきませんか?

憧れだけで飛びついて、後で「こんなはずじゃなかった…」と後悔するのは避けたいものです。

この記事では、中古BMWの購入を検討しているあなたのために、購入後に後悔しやすいポイントとその理由、そして気になる維持費の実態、さらには後悔しないための賢い選び方や節約術まで、ウェブ上のオーナーの声やデータを基に 、包み隠さず、分かりやすく解説していきます。

この記事でわかること
  • 中古BMW購入後に後悔しやすい5つの理由
  • BMWの修理費が高額になりやすい理由
  • BMWでよく報告される故障箇所
  • BMWの年間維持費の目安とその内訳
  • BMWと国産ライバル車
  • 後悔しない中古BMW選びのチェックポイン
  • 中古BMWの維持費を賢く節約する方法

bmwの中古はやめたほうがいい?中古BMW購入で後悔? 5つの要注意ポイント

出典:BMW公式

中古BMWを手に入れて、憧れのカーライフが始まる!…はずが、思わぬ落とし穴にはまってしまうケースも少なくありません。

まずは、購入後に後悔につながりやすい、特に注意すべき5つのポイントを見ていきましょう。

  • 想像以上?! 高すぎる修理費の現実
  • 避けて通れない?定番の故障箇所
  • 維持費トータルで国産車より負担大
  • 中古購入時の保証とアフターサービスの壁
  • 安さの裏にある隠れたリスク

想像以上?! 高すぎる修理費の現実

中古BMWで最も後悔の声があがりやすいのが、この修理費の問題です。

「車両価格は国産の大衆車並みだったのに、いざ修理となったら目が飛び出るような金額を請求された!」なんて話は、残念ながらよく耳にします。

特に、新車価格が高かった7シリーズのような上位モデルが中古で安くなっている場合、その安さに惹かれて手を出すと、維持費の高さに後悔する可能性が高まります。

では、なぜBMWの修理費はそんなに高額になりがちなのでしょうか? それにはいくつかの理由があります。

部品代が高い: BMWの部品は、そもそもドイツ本国やヨーロッパでも高価であるとされています。これは、アウトバーンでの高速走行にも耐えうる高い品質基準を満たすように設計されているためです。

例えば、高速からのブレーキングでも確実に効くブレーキ、コーナリングで車体をしっかり支えるサスペンションなど、各部品に高い性能が求められています。日本で修理する場合、これらの高品質な部品をドイツなどから輸入する必要があり、輸送費や関税なども上乗せされるため、どうしても部品代が高くなってしまうのです。

特に年式が古いモデルや希少車、あるいは比較的新しいモデルでも、部品の流通量が少ない場合は、さらに高額になる傾向があります。

工賃(技術料)が高い: BMWをはじめとする輸入車は、国産車とは構造が異なる部分が多く、修理には専門的な知識や技術、そして専用の工具が必要になることがあります。

そのため、整備士の時間あたりの工賃(レバレート)が国産車よりも高く設定されていることが多いのです。ディーラーによっては、自社で整備工場を持たず、修理を外部の工場に委託しているケースもあり、その場合は中間マージンが発生している可能性も考えられます。

具体的な高額修理例: たとえば、バンパーを少し擦ってしまった場合でも、BMWなどの輸入車の新品バンパーは塗装されていない状態で供給されるため、交換と合わせて車体の色に合わせた精密な塗装が必要になり、費用がかさみます。

また、オートマチックトランスミッション(AT)の故障は特に高額になりやすく、修理に数十万円かかることも珍しくありません。

走行距離が増えてくると、BMWらしい走りを取り戻すためにショックアブソーバーなどの足回り部品の交換が必要になることもありますが、これも4輪で30万円程度かかる場合があります。

簡単な消耗品交換と思いきや、例えば純正のワイパーブレードをディーラーで交換するだけで約1万円かかるという話もあります。

このように、中古BMWの購入価格が安くても、修理が必要になった際の費用は「元々高級車であったこと」を忘れてはいけません。

購入前に、修理費は新車時の価格帯を基準に考えておくくらいの心構えが必要と言えるでしょう。

避けて通れない?定番の故障箇所

「輸入車=壊れやすい」というイメージは、一昔前の話かもしれません。

確かに、輸入車の品質は昔に比べて格段に向上しています。しかし、それでもBMWには、特定のモデルや年式で発生しやすい「定番」とも言える故障箇所が存在するのも事実です。

よく聞く定番トラブル

オイル漏れ: BMWオーナーを悩ませるトラブルとして、特によく挙げられるのがオイル漏れです。エンジンヘッド(タペットカバー)のパッキンなど、ゴム製の部品が高温で劣化し、オイルが滲み出てくるケースが多いようです。

走行距離が10万キロ近くになると見られることが多く、修理には10万円前後かかることも。オイルメンテナンスをしっかり行うことで、ある程度予防は期待できますが、完全に防ぐのは難しいかもしれません。

冷却水漏れ: ウォーターポンプやラジエーターホースなどからの冷却水漏れも、比較的よく見られるトラブルです。

これを放置するとエンジンがオーバーヒートを起こし、最悪の場合エンジン交換という致命的なダメージにつながる可能性があります。

電子デバイス系の不具合: 特に2000年代後半から2010年代前半にかけてのモデル(E90型3シリーズ、E60型5シリーズなど)は、車両制御に多くの電子ユニットが使われ始めた世代であり、これらの電子部品が突然不具合を起こすことがあります。

修理には専用の診断機が必要になることが多く、ディーラーや専門工場でないと対応が難しいため、費用も時間もかさむ傾向にあります。ナビゲーションシステムやメーターパネルの不具合なども報告されています。

パワーウィンドウの故障(窓落ち): 窓ガラスを上下させるレギュレーターのワイヤーが切れたり絡まったりして、窓が動かなくなる「窓落ち」も、BMWでは比較的多いトラブルとされています。

雨漏り: ドアの内側に貼られている防水シート(インシュレーター)が剥がれることで、雨水が車内に侵入してしまうことがあります。気づかないうちにフロアが湿り、カビやサビの原因になることもあります。

その他: エンジン関連では、点火系のイグニッションコイルの不具合、ターボチャージャー搭載モデルではターボ本体の故障、タイミングチェーン関連の問題 などが挙げられます。

また、一部モデルに採用されているDCT(デュアルクラッチトランスミッション)も、走行距離が増えるとギクシャク感などの不具合が出る可能性が指摘されています。

モデルや年式による傾向: 経験者の声として、特にE90型3シリーズ(2005年~2012年頃)は故障が多いという意見が見られます。

電子化が進んだ初期のモデルは、その電子部品の故障リスクが高いようです。一方で、それ以降のF系と呼ばれるモデル(例:F30型3シリーズ)は、比較的故障が少なくなったという声もあります。

実際に、F22型のM235iに7年間乗って大きな故障はゼロだったというオーナーの声もあります。

重要なのは、「壊れやすい」と一括りにするのではなく、モデルや年式によって注意すべきポイントが異なるということです。

購入前には、検討しているモデルでよく報告されているトラブルを調べ、オイル漏れの痕跡がないか、水回りは大丈夫か、電装系は正常に作動するかなどを重点的にチェックすることが、後悔を防ぐために非常に重要です。

維持費トータルで国産車より負担大

高額な修理費ばかりが注目されがちですが、たとえ大きな故障がなくても、中古BMWを維持していく上でのトータルコストは、同クラスの国産車と比べて高くなる傾向があります。

ある比較では、輸入車は国産車の1.5倍から2倍程度の維持費がかかるという見方もあります。

燃料費: BMWのガソリン車の多くは、オクタン価の高い「ハイオクガソリン」の指定となっています。ご存知の通り、ハイオクはレギュラーガソリンよりも1リッターあたり10円以上高価です。

加えて、燃費性能についても、近年の国産車、特にハイブリッド車などと比べると、見劣りするモデルが多いのが実情です。

もちろん、BMWにも燃費の良いディーゼルモデルもありますが、ガソリンモデルを選ぶ場合は、燃料代が国産車よりもかさむことを覚悟しておく必要があります。

税金: 自動車税(種別割)はエンジンの排気量によって決まるため、近年のダウンサイジングターボエンジン搭載車であれば、国産車と比べて極端に高くなることはないかもしれません。

しかし、車検時に支払う自動車重量税は、車両の重さによって決まります。BMWは、その堅牢なボディ構造や装備のためか、同クラスの国産車と比べて車両重量が重いモデルが多く、結果的に重量税が高くなる可能性があります。

また、初度登録から13年を超えると、自動車税・重量税ともに増税される点も注意が必要です。

保険料: 自動車保険(任意保険)の保険料を決める要素の一つに「型式別料率クラス」というものがあります。

これは、車種ごとの事故リスクに応じて設定されるもので、BMWなどの輸入車や高級車は、この料率クラスが高めに設定されていることが多く、結果的に保険料が国産の同クラス車よりも高くなる傾向があります。

特に、車両本体の損害を補償する車両保険を付けると、保険料はさらに高額になります。

消耗品費: BMWのパフォーマンスを維持するためには、質の高い消耗品が必要になります。例えば、タイヤは、多くのモデルでランフラットタイヤが標準装着されていますが、これは通常のタイヤよりも高価です。

また、ブレーキパッドやブレーキローターも、高い制動力を発揮する分、摩耗が早い傾向があり、交換費用も国産車より高くなることが一般的です。

このように、修理費だけでなく、税金、保険料、燃料費、消耗品費といった日々のランニングコスト全体で考えると、BMWの維持費は国産車よりも高くなる要素が多いのです。

購入後の維持費をシミュレーションする際には、これらのトータルコストを考慮に入れることが重要です。

中古購入時の保証とアフターサービスの壁

新車でBMWを購入すると、通常3年間のメーカー保証が付帯し、有料で保証期間を延長することも可能です。

この保証期間内であれば、万が一故障が発生しても無償で修理を受けられるなど、手厚いサポートが受けられます。

しかし、中古車でBMWを購入する場合、この新車保証をそのまま引き継げるわけではありません。

保証継承のハードル: 新車登録から3年以内の車両であっても、保証を継承するには正規ディーラーで所定の点検を受け、手続きを行う必要があります。

もし点検で不具合が見つかった場合などは、保証が継承できない可能性もあります。また、新車時に加入できる延長保証については、基本的に中古車購入者が引き継ぐことはできません。

中古車販売店の保証: 中古車販売店が独自の保証を用意している場合もありますが、その期間や保証される範囲(エンジンやミッションなどの主要部品のみ、消耗品は対象外など)は、お店や契約内容によって大きく異なります。

中には、保証が全く付いていない「現状販売」の車両もありますので、購入前には保証の有無と内容を必ず詳細に確認する必要があります。

整備拠点の数: 国産車メーカーと比べると、BMWの正規ディーラー網は全国的に見て数が限られています。特に地方にお住まいの場合、近くに整備や修理を依頼できるディーラーや、BMWを得意とする専門工場がない可能性も考えられます。

つまり、中古でBMWを購入するということは、新車購入時のような手厚い保証や、どこでも気軽に整備を受けられるという利便性は期待しにくい、ということです。

購入後の故障リスクは、基本的に自己責任で負うという覚悟が必要になります。保証内容をしっかり確認し、「保証が切れた後に高額な修理が必要になったらどうするか」まで考えておくことが大切です。

安さの裏にある隠れたリスク

中古車市場には、相場と比べて「格安!」と思えるようなBMWが見つかることがあります。

しかし、その安さには、何か理由が隠れている可能性も疑う必要があります。安易に価格だけで飛びついてしまうと、後で大きなトラブルに見舞われる「安物買いの銭失い」になりかねません。

注意すべき隠れたリスク

メンテナンス不足・放置車両: 前のオーナーが必要なメンテナンスを怠っていたり、長期間動かさずに放置されていたりした車両は、購入後すぐに不具合が発生するリスクが高いです。

オイル交換などの基本的な整備記録が残っているか、定期的に点検を受けていたかなどを確認することが重要です。

修復歴(事故歴)隠し: 車の骨格部分(フレームなど)を修復した経歴がある「修復歴車」は、安全性に問題があったり、後々不具合が出やすかったりする可能性があります。

販売時には修復歴の表示義務がありますが、残念ながらこれを隠して販売する悪質な業者も存在します。試乗時にまっすぐ走るか、不自然な異音はないかなどを注意深く確認しましょう。

メーター改ざん(走行距離巻き戻し): 実際の走行距離よりもメーター表示を少なく見せる不正行為です。

これも違法ですが、残念ながら完全には無くなっていません。整備記録簿などに記載されている過去の走行距離と照らし合わせて、不自然な点がないかチェックすることが有効です。

過度なカスタム: ローダウン(車高を下げる)、社外品のエアロパーツ装着、エンジンチューニングなどが施されたカスタムカーは、見た目が魅力的でも注意が必要です。

車体への負担が大きくなっていたり、保安基準に適合しなくなっていたり、整備性が悪化していたりする可能性があります。

特に、サーキット走行をしていた形跡のある車両は、目に見えない部分へのダメージが蓄積している可能性が高いため、避けた方が無難でしょう。

納車前の整備不良: 「納車前にしっかり点検・整備します」と言われていても、実際には十分な整備が行われていないケースも考えられます。

ひどい場合には、点検費用だけ請求して、実際には何もしていないという悪質な例もあるようです。

これらのリスクを避けるためには、価格の安さだけに目を向けるのではなく、「信頼できる販売店」 から、「車両の状態をしっかりと確認」して購入することが何よりも重要です。

少しでも不安な点があれば、納得いくまで質問し、場合によっては購入を見送る勇気も必要かもしれません。

リアルな維持費を徹底解説!国産車とも比較

出典:BMW公式

「中古BMWは修理費が高い」「bmwの中古は修理費が高いからやめたほうがいい」という話はよく聞きますが、それ以外の維持費はどうなのでしょうか?

ここでは、税金や保険料、日々の燃料費やメンテナンス費用など、BMWを所有する上で必要となるリアルなコストを詳しく見ていきましょう。

さらに、気になる国産ライバル車との比較も行います。

  • 維持費徹底解剖:年間いくらかかる?
  • 国産ライバル車との比較
  • 項目別の比較

維持費徹底解剖:年間いくらかかる?

中古BMWの年間の維持費は、購入するモデルや年式、車の状態、そして年間の走行距離などによって大きく変動します。

一概に「いくら」とは言えませんが、いくつかの試算や目安を知っておくことは、購入後の資金計画を立てる上で非常に重要です。

ある試算では、BMWの年間維持費(税金、車検費用(年割)、メンテナンス代、ガソリン代の合計)は、年間22万円~41万円程度になるとされています。

また、別の試算(年間1万km走行、駐車場代除く)では、年間30万円~36万円程度という数字も出ています。

これらはあくまで目安ですが、国産の同クラス車と比べると、やはり高めの水準にあると言えそうです。

では、具体的にどのような費用がかかるのか、内訳を見ていきましょう。

税金

自動車税(種別割): 毎年4月1日時点の所有者に課税されます。税額はエンジンの総排気量によって決まります。例えば、2019年10月1日以降に初回登録された車の場合、1,000cc超~1,500cc以下なら年間30,500円、1,500cc超~2,000cc以下なら年間36,000円です。

これより前に登録された車は、税額が少し高くなります(例:1,500cc以下34,500円、2,000cc以下39,500円)。

さらに注意が必要なのは、ガソリン車の場合、初回登録から13年を経過すると税額がおおむね15%重課(増額)される点です。

電気自動車(EV)の場合は、排気量がないため、最も低い税額(年間25,000円)が適用され、初年度はさらに減税措置があります。

自動車重量税: 車の重量に応じて課税され、通常は車検時に次の車検までの期間分(通常2年分)をまとめて支払います。

税額は0.5トンごとに区分されており、例えば車両重量が1.0トン超~1.5トン以下の場合、エコカー減税対象外で13年未満なら2年間で24,600円、1.5トン超~2.0トン以下なら同じく32,800円です。

BMWは比較的車重が重いモデルが多いため、同クラスの国産車より1ランク上の税額区分になる可能性があります。こちらも初回登録から13年、18年を経過すると段階的に重課されます。

保険料

自賠責保険料: 法律で加入が義務付けられている強制保険です。車検時に次の車検期間分を支払います。

保険料は車種(普通車か軽自動車かなど)や保険期間によって決まっており、どの保険会社で加入しても同じです。普通乗用車の場合、24ヶ月契約で17,650円(2023年4月時点、沖縄県・離島を除く)です。

任意保険料: 自賠責保険だけではカバーしきれない損害に備えるための保険です。保険料は、運転者の年齢や免許証の色、等級(無事故割引)、車の型式別料率クラス、そして補償内容(対人・対物賠償、車両保険の有無など)によって大きく変動します。

前述の通り、BMWは料率クラスが高めに設定されていることが多く、国産車よりも保険料が高くなる傾向があります。

年間の保険料目安として2万円~6万円という数字もありますが、これは車両保険を付けない場合などの最低限のケースと考えられ、例えば30歳で初めて車を購入し、限定的な車両保険を付けた場合、年間12万円近くになるという試算例もあります。

しっかりとした補償を求めると、年間10万円を超えることも十分に考えられます。

その他の費用

車検費用: 2年に1度(新車購入時は初回3年後)受ける必要がある車両検査です。費用は大きく分けて「法定費用」「車検基本料」「整備・部品交換費用」で構成されます。

法定費用: 上記の「自動車重量税」「自賠責保険料」に加えて、「印紙代」(検査手数料)がかかります。印紙代は、検査を受ける場所(指定工場か認証工場か)などによって若干異なりますが、おおむね1,600円~2,300円程度です。

これらの法定費用は、どこで車検を受けても同じ金額がかかります。例えば、13年未満のBMW 3シリーズ(車両重量1.5トン超~2.0トン以下と仮定)の場合、法定費用は約5万2千円程度になります。

車検基本料: 車検を依頼する業者(ディーラー、整備工場、車検専門店など)に支払う、点検作業や手続き代行の費用です。これは業者によって金額設定が大きく異なります。

ディーラーは一般的に高く、3万円~6万円程度 、あるいはそれ以上かかることもあります。一方、車検専門店などは効率化により安価で、1万円~2万5千円程度、民間の整備工場はその中間くらい(2万円~4万円程度)が相場のようです。

整備・部品交換費用: 車検の点検結果、保安基準を満たすために必要な整備や、消耗品の交換にかかる費用です。

年式が古くなったり、走行距離が増えたりすると、交換が必要な部品が増え、この費用がかさむ傾向にあります。

特に5年目以降の車検では、ブレーキパッド、バッテリー、各種オイル・フルード類などの交換が必要になる可能性が高まります。BMWの場合、部品代や工賃が高めなため、交換部品が多いと車検費用総額が跳ね上がります。

ディーラーでの車検費用は、最低限の整備でも総額15万円~20万円程度になることも珍しくなく、もし大きな修理が必要な場合は30万円を超える見積もりになる可能性もあります。

メンテナンス・消耗品費: 車検以外にも、日々のコンディション維持のために必要な費用があります。

エンジンオイル交換: BMWは高性能エンジンを搭載しているため、オイル管理は重要です。

メーカー推奨の交換サイクルは比較的長いですが、コンディション維持のためには定期的な交換が望ましいでしょう。ディーラーで交換する場合、オイル代と工賃で1回あたり2万円~3万円程度かかることが多いようです。

カー用品店や専門工場であれば、もう少し安く、1万5千円前後で交換できる場合もあります。オイルフィルター(エレメント)も同時に交換することが推奨され、その場合は別途部品代と工賃がかかります。

タイヤ交換: BMWの多くが装着しているランフラットタイヤは、パンクしても一定距離走行できるメリットがありますが、価格が高いのがネックです。

ディーラーで見積もりを取ると、1本あたり4万円以上、4本で16万円を超えることもあります。

インターネット通販などでタイヤを安く購入し、持ち込み交換に対応してくれる整備工場やタイヤ専門店に依頼すれば、費用を抑えることは可能です。

それでも、タイヤ代と工賃を合わせて、4本で10万円を超えるケースは少なくありません。特にランフラットタイヤの交換は、通常のタイヤよりも作業が難しく、工賃が割増になる場合があります。

その他: バッテリーは消耗品であり、一般的に3~4年程度で交換時期を迎えます。交換費用は数万円かかります。

ブレーキパッドやローターは、BMWの高い制動性能の代償として、国産車よりも摩耗が早いと言われています。交換費用も比較的高額です。

その他、冷却水の補充・交換、エアコンフィルター、スパークプラグなどの定期的な交換も必要になります。

また、モデルによってはパワーステアリングのオイル漏れ修理など、予期せぬ高額なメンテナンスが発生する可能性もあります。

燃料費: これは年間の走行距離と車の燃費、そしてガソリン価格(主にハイオク)によって決まります。

燃費はモデルや運転スタイルによって大きく異なります。例えば、みんカラなどのユーザー投稿を見ると、3シリーズのディーゼルモデルではリッター15kmを超える良好な燃費記録がある一方、ガソリンモデルではリッター10km前後 、大型の7シリーズなどではハイオクでリッター7km台、ディーゼルでも11km弱といった記録もあります。

仮に、年間1万km走行し、燃費がリッター10km、ハイオクガソリンの価格が1リッターあたり174円だとすると、年間のガソリン代は約18万円になります。

【モデル別・年間維持費シミュレーション(目安)】

項目BMW 1シリーズ (例: 118i/d)BMW 3シリーズ (例: 320i/d)BMW 5シリーズ (例: 523i/d)備考
自動車税(年額)約30,500円~36,000円約36,000円約36,000円排気量により変動、13年超重課あり
重量税(年額換算)約12,300円~16,400円約16,400円約16,400円車両重量により変動、13年/18年超重課あり
自賠責保険(年額換算)約8,825円約8,825円約8,825円24ヶ月契約の場合
任意保険料(年額)約50,000円~100,000円約60,000円~120,000円約70,000円~150,000円年齢・等級・補償内容で大幅変動、BMWは高め傾向
車検基本料(年額換算)約10,000円~30,000円約10,000円~30,000円約10,000円~30,000円業者により変動(整備・部品代含まず)
メンテ・消耗品費(年額)約30,000円~80,000円約40,000円~100,000円約50,000円~120,000円オイル交換、タイヤ、ブレーキ等含む。状態により変動大
燃料費(年額)約120,000円~180,000円約150,000円~200,000円約160,000円~220,000円年間1万km走行、燃費・燃料種別(ハイオク/軽油)で変動
年間維持費
合計目安
約26万円~48万円約31万円~61万円約34万円~70万円駐車場代、突発的な修理費は含まず。あくまで参考値。


※上記シミュレーションは、各種情報 を基にした大まかな目安です。実際の費用は、車両の状態、走行距離、お住まいの地域、加入する保険内容、利用する整備工場などによって大きく異なります。

このシミュレーションからもわかるように、BMWの維持費は決して安くはありません。

購入を検討する際には、車両本体価格だけでなく、購入後に継続的にかかるこれらのコストを十分に理解し、自身の予算内でまかなえるかしっかりと検討することが、後悔しないための重要なステップとなります。

国産ライバル車との比較

「BMWは維持費が高い」と言われますが、では具体的に、日本の道路でよく見かける同クラスの国産高級セダン、例えばトヨタのクラウンやレクサスのISなどと比べると、どの程度の差があるのでしょうか?

購入価格の比較: 新車価格で見ると、BMWの3シリーズや5シリーズと、トヨタ クラウンやレクサス ISは、グレードによっては価格帯が重なる部分もあります。

しかし、中古車市場に目を向けると、一般的に輸入車であるBMWの方が国産車よりも値下がり率が大きい傾向があります。

そのため、同じ年式や走行距離、同程度のクラスのモデルであれば、BMWの方がクラウンやレクサスよりも安価な価格で見つかることも少なくありません。

この「中古なら手が届きやすい」という点が、BMWの魅力の一つでもあります。

維持費全般の比較: 購入価格は魅力的でも、維持費となると話は別です。

一般的には、やはり国産車であるクラウンの方が、レクサスやBMWよりも維持費は安く済むと言われています。

その理由としては、国産車は部品の供給が安定しており価格も比較的安価であること、多くの整備工場で対応可能であること、保険料率が比較的低いことなどが挙げられます。

レクサスもトヨタ系列の高級ブランドですが、基本的な構造はトヨタ車と共通する部分も多く、BMWなどの純粋な輸入車と比べると、維持費は抑えやすい傾向にあると言えるでしょう。

ある試算では、同程度の排気量・重量の車で比較した場合、外車(BMW含む)の方が国産車よりも年間で20万円近く維持費が高くなるという結果も出ています。

部品代だけでも、輸入車は国産車より3割ほど高いという指摘もあります。実際にクラウンからBMW 5シリーズに乗り換えたオーナーが、維持費の違いについて語っている例もあります。

項目別の比較

税金: 自動車税は排気量、重量税は車両重量で決まるため、一概にどちらが高いとは言えません。

BMWはダウンサイジングターボで排気量を抑えているモデルがある一方、クラウンやレクサスには大排気量モデルや、重量がかさむハイブリッドモデルもあります。モデルごとに比較検討が必要です。

保険料: 前述の通り、型式別料率クラスの関係で、BMWの方がクラウンやレクサスよりも任意保険料が高くなる傾向が見られます。

燃料費: BMWのガソリン車はハイオク指定が多いのに対し、国産車はレギュラーガソリン仕様のモデルや、燃費性能に優れたハイブリッドモデルが豊富です。

例えば、クラウンアスリートの2.0Lターボモデル(アスリートT)でもJC08モード燃費は13.4km/Lと、BMWの同クラスガソリンモデルと比較しても遜色ないか、やや有利な場合があります。

ハイブリッドモデルを選べば、燃料費の差はさらに大きくなるでしょう。燃料費に関しては、国産車に分があると言えそうです。

メンテナンス・修理費: ここが最も差が出やすいポイントかもしれません。

部品代、工賃ともに、BMWの方がクラウンやレクサスよりも高くなる傾向が強いです。また、BMWは国産車と比べて、消耗品の交換頻度が高い(あるいは推奨される)という見方もあります。

故障時の修理費用も、BMWの方が高額になるリスクが高いと言えるでしょう。

ブランドイメージと特性: 維持費だけでなく、それぞれのブランドが持つ個性も選択の重要な要素です。

レクサスは、トヨタ譲りの高い信頼性と圧倒的な静粛性、丁寧な作り込みが魅力です。

クラウンは、日本の道路環境やユーザーの好みを熟知した、快適性と安心感を提供してくれる伝統的な高級セダンです。

一方、BMWは、何と言ってもそのスポーティなハンドリング性能、「駆けぬける歓び」と表現される運転の楽しさが最大の魅力と言えるでしょう。

【維持費比較(年間目安):BMW 3シリーズ vs レクサスIS vs クラウン】

項目BMW 320i (G20) 想定レクサス IS300 想定トヨタ クラウン (例: G) 想定備考
自動車税(年額)約36,000円約36,000円約43,500円 (2.5L HV)排気量・登録時期による
重量税(年額換算)約16,400円約16,400円約16,400円車両重量による
自賠責保険(年額換算)約8,825円約8,825円約8,825円
任意保険料(年額目安)約80,000円~約70,000円~約60,000円~BMW高め傾向。年齢・等級等で変動大
燃料費(年額目安)約180,000円 (ハイオク)約160,000円 (ハイオク)約100,000円 (レギュラーHV)年1万km走行、燃費・燃料単価で変動。BMW不利傾向
メンテ・消耗品費(年額目安)約50,000円~約40,000円~約30,000円~BMW高め傾向。状態による
年間維持費
合計目安
約38万円~約33万円~約26万円~修理費含まず。国産有利傾向。あくまで参考値。

※上記比較表は、あくまで代表的なモデルを想定した大まかな目安です。グレードや年式、運転状況によって実際の費用は大きく異なります。

この比較からもわかるように、中古BMWを選ぶということは、多くの場合、国産のライバル車を選ぶよりも高い維持費を受け入れる必要がある、ということです。

特に、予期せぬ故障が発生した場合の修理費用を含めると、その差はさらに大きくなる可能性があります。

BMWならではの魅力と、この維持費の現実を天秤にかけ、納得のいく選択をすることが重要です。

それでも乗りたい!後悔しないための知識と節約術

出典:BMW公式

ここまで中古BMWのリスクや維持費について詳しく見てきましたが、「それでもやっぱりBMWに乗りたい!」という方も多いでしょう。

その魅力は、確かに他には代えがたいものがあります。

そこで最後に、中古BMWを購入して後悔しないために、具体的にどのような点に注意して選べば良いのか、そして購入後の維持費を少しでも賢く抑えるための方法について解説します。

  • 後悔しない中古BMW選びのチェックポイント
  • 賢い維持費節約術
  • 整備・修理を依頼する場所を選ぶ

後悔しない中古BMW選びのチェックポイント

中古車は一台一台コンディションが異なります。

特に輸入車であるBMWの場合、個体選びの失敗が後々の大きな出費につながりかねません。「安物買いの銭失い」を避けるために、以下のポイントをしっかりとチェックしましょう。

年式と走行距離のバランスを見極める

中古車の状態を見る上で、年式と走行距離は重要な指標です。

一般的に、車の年間走行距離の目安は1万km程度と言われています。つまり、5年落ちなら5万km、10年落ちなら10万kmあたりが平均的な走行距離となります。

この目安から大きく外れている場合は、少し注意が必要です。

例えば、年式が新しいのに走行距離が極端に多い車は、営業車として使われていたり、かなり酷使されていた可能性があります。

逆に、年式が古いのに走行距離が極端に少ない車は、魅力的 Lに思えるかもしれませんが、長期間動かされずに放置されていた可能性も考えられます。

車は適度に乗られている方が、コンディションが良い場合が多いのです。年間走行距離が8,000km~1万km程度の車が、一つの目安になるかもしれません。

価格とのバランスで言えば、走行距離が3万km以下の車は状態が良いものが多いですが、価格も比較的高めです。

5万kmを超えると中古車価格が下がり始める傾向があり、価格と状態のバランスが取れた個体が見つかりやすいかもしれません。

10万kmを超えると価格はかなり安くなりますが、その分、購入後のメンテナンス費用がかさむリスクも高まります。

ただし、BMWは元々の作りがしっかりしているため、適切なメンテナンスさえ行われていれば、15万km、20万kmといった走行距離でも十分に走れる耐久性を持っていると言われています。

単純な年式や走行距離の数字だけでなく、後述するメンテナンス履歴や車両状態を重視して選ぶことが大切です。

メンテナンス履歴を必ず確認する

中古車選びで最も重要なポイントの一つが、これまでのメンテナンス履歴です。

定期的に点検整備を受けていたか、特に正規ディーラーでの整備記録が残っているかは、その車が大切に扱われてきたかどうかの重要な判断材料になります。

オイル交換や消耗品の交換履歴もしっかりと確認しましょう。記録簿がない、あるいは内容が曖昧な車両は、避けた方が無難かもしれません。

車両状態を自分の目で、耳で、体でチェックする

書類だけでなく、実際の車両状態を細かくチェックすることが不可欠です。

外装: ボディの傷や凹み、塗装の状態、パネル間の隙間(チリ)が不自然でないか(修復歴の可能性)などを確認します。

内装: シートのへたりや汚れ、ステアリングやペダルの擦れ具合(走行距離との整合性)、各種スイッチ類の動作、エアコンの効き具合などをチェックします。雨漏りの痕跡がないか、フロアマットの下なども確認しましょう 。

エンジンルーム: エンジンをかけて異音や異常な振動がないか確認します。特にオイル漏れや冷却水漏れの痕跡がないかは、念入りにチェックしましょう。

電装系: ナビ、オーディオ、パワーウィンドウ、ライト類など、電装品がすべて正常に作動するか確認します。

足回り・下回り: タイヤの溝の深さやひび割れ、製造年を確認します。可能であれば、リフトアップして下回りを見せてもらい、サビやオイル漏れ、ブーツ類の破れなどがないか確認できると理想的です。

試乗: 必ず試乗させてもらいましょう。まっすぐ走るか、加速・減速はスムーズか、ブレーキはしっかり効くか、異音や不快な振動はないかなどを、自分の感覚で確かめます。

高速走行時の安定性などもチェックできると良いでしょう。

モデル選びのヒント

故障リスクを抑えたい場合: 比較的新しい年式のモデルを選ぶのが基本です。同じ型式でも年々改良されていることがあります。

F系以降のモデル、特にディーゼルエンジン搭載車は比較的故障が少ないという声もあります。シンプルな装備の1シリーズの廉価グレードなども、電子デバイス系の故障リスクは相対的に低いかもしれません。

ただし、どのモデルでもオイル漏れや水漏れのリスクはゼロではないようです。

避けた方が無難なモデル: 繰り返しになりますが、E90型3シリーズなど、電子化初期のモデルは電装系のトラブルが多い傾向があります。

また、7シリーズなどのフラッグシップモデルは、中古価格は安くても、部品代や修理費が他のシリーズよりも格段に高額になるため、維持費の負担が非常に大きくなる可能性があります。

保証付きを選ぶ: 輸入車初心者の方や、購入後の不安を少しでも減らしたい方は、メーカーの認定中古車や、信頼できる販売店が提供する手厚い保証が付いた車両を選ぶのがおすすめです。

ただし、認定中古車であっても、保証の対象範囲(消耗品は対象外など)や期間には条件があるので、内容はしっかり確認しましょう。

信頼できる販売店を選ぶ

中古BMWを購入する際は、どこで買うかも非常に重要です。

BMW正規ディーラーの中古車部門、BMWを専門に扱っている中古車販売店、あるいは輸入車全般に詳しく実績のある販売店などを選ぶのが安心です。

これらの店舗には、BMWに関する知識や経験が豊富なスタッフが在籍していることが多く、車両の状態について詳しい説明を受けられたり、購入後の相談にものってもらいやすかったりします。

価格だけでなく、お店の評判や保証内容、アフターサービスの体制なども考慮して、信頼できる販売店を選びましょう。

賢い維持費節約術

憧れのBMWを手に入れた後、できるだけ長く、そして経済的に乗り続けるためには、維持費を賢く抑える工夫も大切です。

ここでは、購入後の維持費を節約するための具体的な方法をいくつかご紹介します。

整備・修理を依頼する場所を選ぶ

正規ディーラー: メリットは、メーカーの最新情報に基づいた確実な整備、純正部品による修理、そして何より安心感です。

特に保証期間内の車両であれば、ディーラーでの整備が推奨されます。

デメリットは、やはり費用の高さです。工賃も部品代も、他の選択肢と比べて最も高額になる傾向があります。

BMW・輸入車専門の整備工場: メリットは、ディーラーと同等の専門知識や技術を持ちながら、比較的リーズナブルな価格で整備を受けられる可能性があることです。

後述するOEM部品やリビルト部品、中古部品など、純正以外の部品を使った修理にも柔軟に対応してくれる場合が多く、費用を大幅に抑えられる可能性があります。

また、整備士と直接コミュニケーションを取りやすく、車の状態について詳しく相談しやすいというメリットもあります。

デメリットは、工場の技術力や設備、BMWへの習熟度にばらつきがあることです。信頼できる工場を見つけることが重要です。

ホームページで実績を確認したり、実際に問い合わせてみたりすると良いでしょう。

カー用品店・車検専門店・ガソリンスタンド: メリットは、オイル交換やタイヤ交換などの軽作業、あるいは車検の基本料金が安いことです。手軽に利用できる点も魅力です。

デメリットは、BMW特有の複雑な整備や故障診断、修理には対応できない場合が多いことです。簡単なメンテナンスや車検と割り切って利用するのが良いかもしれません。

修理・交換に使う部品を選ぶ

純正部品: BMWが品質を保証する部品です。最高の品質と適合性が得られますが、価格は最も高価です。

OEM部品 (Original Equipment Manufacturer): BMWに純正部品を供給しているメーカーが、自社ブランドで販売している部品のことです。

品質は純正品と同等かそれに近いものが多く、価格は純正品よりもリーズナブルな場合が多いです。

BOSCH(ボッシュ)、ATE(アーテ)、LEMFORDER(レムフォーダー)などが有名なOEMメーカーです。賢く維持費を抑える上で、有力な選択肢となりま。信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要。

リビルト部品: 使用済みの部品(コア)を回収し、分解・洗浄・消耗部品交換などの再生修理を行った部品です。

新品の純正部品やOEM部品と比べて、価格を大幅に抑えられるのが最大のメリット。

エンジンやオルタネーター、エアコンコンプレッサーなど、比較的高価な部品で利用されることが多いです。

デメリットとしては、再生品であるため品質にばらつきがある可能性や、保証期間が短い、あるいは保証内容が限定的(現品修理のみなど)な場合があることです。

また、交換した古い部品(コア)の返却が求められることが多いです。信頼できるリビルトメーカーや販売店から購入することが重要。

中古部品: 廃車などから取り外された部品です。価格は最も安いですが、状態は様々で、品質の保証はありません。

インターネットオークションなどで探すこともできますが、基本的には自己責任での利用となります。外装パーツなど、機能よりも見た目を重視する部分で活用するケースが多いようです。

並行輸入品: 正規代理店を通さずに輸入された部品です。安価な場合もありますが、品質が不明であったり、保証が受けられなかったりするリスクがあります。

【修理・整備費用の節約オプション比較】

オプションメリットデメリット価格帯(純正比)こんな人におすすめ
場所:ディーラー安心感、最新情報、純正部品費用が最も高い保証期間内、純正にこだわる、費用より安心重視
場所:専門整備工場費用比較的安い、柔軟な対応、専門知識工場の質にばらつき、要見極め中~高コストを抑えたい、信頼できる工場を見つけられる、純正以外の部品も検討したい
場所:カー用品店等軽作業・車検基本料が安い複雑な整備・修理は不可の場合が多い低~中オイル交換など軽作業、車検費用を抑えたい(整備内容による)
部品:純正部品最高品質、適合性保証最も高価100%品質・安心最優先、保証を重視
部品:OEM部品純正に近い品質、価格抑えめ純正と全く同一ではない場合も60%~80%程度コストと品質のバランスを取りたい、信頼できるメーカーを選べる
部品:リビルト部品大幅に安価品質ばらつき、保証限定的 、コア返却必要30%~60%程度高額部品の費用を抑えたい、リスクを理解し信頼できる供給元を選べる
部品:中古部品最も安価品質保証なし、状態様々、自己責任10%~50%程度とにかく安く済ませたい、外装パーツなど機能への影響が少ない箇所、リスク覚悟
部品:並行輸入品安価な場合あり品質不明、保証なしリスク不定(あまり推奨できない)リスクを十分に理解している場合のみ

※価格帯はあくまで目安です。部品の種類や入手経路によって大きく異なります。

日頃からのメンテナンスを心がける

結局のところ、最も効果的な節約術は、大きな故障を未然に防ぐことです。

そのためには、日頃から愛車の状態に関心を持ち、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。

最低でも、エンジンオイルの量や汚れ、冷却水の量、タイヤの空気圧や溝の深さなどは、定期的に自分でチェックする習慣をつけましょう。洗車をする際に、ボディの傷やライトの球切れなどをチェックするのも良いでしょう。

何か異常を感じたら、早めに信頼できる整備工場に相談することが、結果的に大きな出費を防ぐことにつながります。

税金負担の軽いモデルを選ぶ(購入時)

これから中古BMWを購入する場合、維持費を抑えるという観点では、エコカー減税の対象となるディーゼルモデルやハイブリッドモデルを選ぶ、あるいは自動車税が安くなる比較的小排気量のモデルを選ぶという選択肢もあります。

その他の節約術

車検を依頼する際に、早期予約割引や、オイル交換無料などの特典を提供している業者を利用するのも有効です。

任意保険は、複数の保険会社から見積もりを取り、補償内容と保険料を比較検討しましょう。

維持費の節約は可能ですが、「安ければ良い」という考え方は危険です。

特に整備工場選びや部品選びでは、安さだけを追求すると、かえって車の寿命を縮めたり、安全性を損なったりする可能性があります。

信頼できる情報源を基に、ご自身の予算や知識レベル、そしてどの程度のリスクを受け入れられるかを考慮しながら、賢い選択をしていくことが、BMWと長く、楽しく付き合っていくための秘訣と言えるでしょう。

bmwの中古はやめたほうがいい:まとめ

さて、ここまで中古BMWを購入する際に後悔しないための理由や維持費、そして選び方や節約術について詳しく見てきました。

確かに、中古のBMWは新車と比べて手頃な価格で手に入れることができ、そのデザインや走行性能は多くの人を魅了します。しかしその一方で、

  • 想像以上に高額な修理費
  • オイル漏れや電装系など、定番の故障箇所
  • 燃料費や税金、保険料を含めたトータル維持費の高さ
  • 中古購入時の保証の制限やアフターサービスの不安
  • 安価な車両に潜む修復歴やメンテナンス不足などの隠れたリスク

といった、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔につながりかねない現実があることも事実です。

後悔しないためには、まずこれらのリスクを十分に理解しておくことが大前提です。

その上で、

  • 年式と走行距離のバランス、そして何よりメンテナンス履歴と車両状態を重視した慎重な個体選び
  • 信頼できる販売店からの購入
  • 年間数十万円単位でかかる可能性のある維持費を把握し、予算に余裕を持っておくこと
  • 国産ライバル車との維持費の違いも認識しておくこと

が重要になります。

そして購入後も、ただ乗りっぱなしにするのではなく、

  • 信頼できる整備工場を見つけ、良好な関係を築くこと
  • 純正部品だけでなく、OEM部品なども含めた賢い部品選択を検討すること
  • 日頃から愛車の状態に関心を持ち、基本的なチェックや早めのメンテナンスを心がけること

といった、維持費をコントロールしていく意識と行動が求められます。

中古BMWとの付き合いは、国産車と同じ感覚ではいかない部分も多いかもしれません。

しかし、これらの現実を理解し、しっかりと準備をした上で、「それでもBMWの駆けぬける歓びを味わいたい!」という強い気持ちがあるのなら、きっと素晴らしいカーライフが待っているはずです。

この記事が、あなたの後悔しない中古BMW選びの一助となれば幸いです。ぜひ、憧れのBMWを手に入れて、充実したカーライフを楽しんでください!

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