アウディA5スポーツバックは狭い?後席のリアルと後悔しないチェック術

アウディのイメージイラスト(A5スポーツバックと雪山) アウディ
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アウディA5スポーツバック。流れるルーフライン、たたずまいの色気。けれど調べていると「狭い」の文字がチラつきます。買ってから「やっぱり無理だった…」は避けたいですよね。

この記事では、A5スポーツバックの“狭い”の正体を、数字と実車目線でほどきます。さらに、試乗で失敗しない確認ポイントや、ライバル比較まで。

まず結論から
A5スポーツバックは「前席と荷室はしっかり、後席は“乗り降り”と“膝まわり”が弱点」です。日本仕様(A5 Sportbackのデータインフォメーション2021年版)では、全長4,755〜4,765mm・全幅1,845mm・全高1,390mm・ホイールベース2,825mm、荷室は465L(VDA値)。

数字だけなら十分なサイズ感です。 それでも“狭い”と言われるのは、低い全高と寝たルーフラインで、後席の開口や姿勢の自由度が削られるから。

webCGの試乗記でも、ニースペースはタイト寄りで、乗降時は体をひねるような動きになりやすい、と説明されています。

この記事をまとめる際に参考にした公式サイトなどへのリンクは、文末にまとめて掲載しています。当記事と一緒に読むと理解がより一層深まります。

A5スポーツバックが「狭い」と言われる理由

アウディのイメージイラスト(雪景色とA5スポーツパック)
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  • まず数字で整理:ボディは大きいのに、後席が楽じゃないワケ
  • 狭さを感じやすいのは「乗り降り」:ドア開口とルーフラインの宿命
  • 後席の実態:膝まわりはタイト寄り、頭上は“見た目ほど絶望ではない”
  • 5人乗りだけど、後席3人は現実的に“短距離向け”になりがち
  • 荷室は「狭い」どころか強み:465L+ハッチの出し入れ性
  • VDA値って何?数字の読み間違いを防ぐ小話
  • 体感の狭さは「色」と「光」で変わる
  • チャイルドシートは「取り付け」より「毎日の動作」で判断
  • 荷物は“容量”より“形”で決まる。A5は長尺物に強い

まず数字で整理:ボディは大きいのに、後席が楽じゃないワケ

A5スポーツバック(日本仕様資料)で押さえたいのは、この3点です。全高1,390mmという低さ、ホイールベース2,825mmの余裕、そして荷室465L(VDA値)。

つまり「床面積はある。でも天井方向は攻めている」設計です。

クーペっぽい見た目を守るため、ルーフは後ろに向かって下がります。その結果、後席は“座ってしまえば意外といける”人もいる一方で、乗り降りや姿勢の取りやすさで差が出やすい。悩ましいパッケージング。

狭さを感じやすいのは「乗り降り」:ドア開口とルーフラインの宿命

「座ったらそこまでじゃないのに、乗り込むときにしんどい」。

A5スポーツバックの“狭い”は、ここで起きやすいです。

webCGでは、ルーフラインの影響でリアドア開口部の高さに制約が出て、乗降時に“アクロバティック”な姿勢を要求される、と説明しています。

この手のストレスは、毎日使うほど効きます。雨の日の傘、抱っこ中の子ども、買い物袋を持った手。体をひねる回数が増えるほど「狭い」の感情が強くなる。生活のリアルですね。

後席の実態:膝まわりはタイト寄り、頭上は“見た目ほど絶望ではない”

後席の評価は二段構えです。

まずニースペース。

webCGは「ボディサイズの割にニースペースがタイトという印象」と書いています。

一方でヘッドスペースは「それなりの余裕がある」とも。つまり、身長や前席の位置で体感が大きく変わります。運転席を後ろに下げがちな人(脚を伸ばして乗るタイプ)は、後席が急に厳しくなる。ここ、落とし穴。

5人乗りだけど、後席3人は現実的に“短距離向け”になりがち

資料上は乗車定員5名です。

ただ、ミドルサイズのクーペ系5ドアは、後席中央が“常用席”としては窮屈になりやすい傾向があります。大人3人で長距離移動を想定しているなら、試乗で必ず真ん中にも座ってください。想像以上に差が出ます。

逆に言えば、後席2人+荷物、という使い方なら満足度が高い。A5の本領発揮です。

荷室は「狭い」どころか強み:465L+ハッチの出し入れ性

意外に見落とされがちですが、A5スポーツバックは荷室が強いです。

トランク容量465L(VDA値)。

さらにwebCGは、水平に近い角度のテールゲートが大きく開くことで「荷物を真上から出し入れしやすい」と述べています。セダンの“奥に腕を突っ込む感じ”が苦手な人には、かなりの救い。背の低い人や、腰に不安がある人にもやさしい設計です。

VDA値って何?数字の読み間違いを防ぐ小話

「465Lってどれくらい?」と迷ったら、まず“測り方”を知るとスッキリします。

VDAはヨーロッパで広く使われる荷室容量の測定方式で、同じVDA同士なら比較がしやすいのがメリット。A5の465L(VDA)も、ライバル車のVDA表記と並べると理解が早いです。

体感の狭さは「色」と「光」で変わる

数値比較で終わりがちですが、体感はもう少し感覚的です。

たとえば黒内装は引き締まって見える反面、夜や雨の日に“囲まれてる感”が出やすい。明るい内装やガラス面の開放感がある仕様は、同じ寸法でも気分がラクになります。

数字が変わらないのに、気持ちが変わる。不思議だけど大事な話。

購入後の満足度は、こういう「毎日の感情」に左右されます。車って、そういうもの。

チャイルドシートは「取り付け」より「毎日の動作」で判断

チャイルドシートが付くかどうかより、毎日の乗せ降ろしがつらくないか。ここが本質です。

リアドア開口が絞られるプロポーションなので、腰をかがめる角度が増えがち。

ディーラーで試すなら、実際の抱っこ動作を再現してみてください。子ども役はバッグでもOK。たった30秒で「いける」「無理かも」が分かります。

荷物は“容量”より“形”で決まる。A5は長尺物に強い

A5スポーツバックの荷室は、箱型を縦に積むより、長尺物や横長荷物が得意です。

autoc-oneの試乗レポートでは、40:20:40の3分割可倒式をアレンジして、長尺物のゴルフバッグを縦方向に積み込む例が紹介されています。

ここで効くのが“3分割”という自由度。真ん中だけ倒して4人+長尺物、みたいな使い方ができるのは、地味に便利です。

狭さで後悔しない選び方とチェック術

アウディのイメージイラスト(白いA5スポーツパックと山々の風景)
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  • まず前提:この記事は“スポーツバック”の世代差を意識して読む
  • 7分で見抜く試乗チェック:ここだけで失敗率が下がる
  • 狭さを“軽くする”シートポジションのコツ:前席の調整で後席が化ける
  • ライバル比較で“狭い”の基準を作る:A4と4GC、そしてCLAシューティングブレーク
  • 中古で買う人の注意点:同じA5でも「快適装備」で体感が変わる
  • こんな人はA5で幸せ:逆に、やめたほうがいい人
  • よくある質問:迷うポイントを短く解決

まず前提:この記事は“スポーツバック”の世代差を意識して読む

A5は年式や世代で諸元や仕様が変わります。

ここで扱う中心は、日本で流通が多いB9系(2017年頃〜)を想定し、アウディのデータインフォメーション(2021年版)の数値をベースにしています。

ちなみに、アウディの公式プロダクトインフォメーションではA5/A5 Avantとして別資料が公開されており、名称やラインアップ整理の影響で「どのA5を見ているか」がズレやすいです。

購入時は「検討している年式・型式」の資料で確認するのが安全です。

7分で見抜く試乗チェック:ここだけで失敗率が下がる

時間がない人は、この順番でOKです。

運転席を“自分が一番ラク”な位置に合わせる→そのまま後席に座って膝前とつま先の余裕を見る(ニースペースの現実)→後席の乗り降りを2回やる(2回目はリュックや買い物袋を持って再現)→荷室を開けて開口の高さとテールゲート形状を確認(真上から出し入れできる感覚)→最後に後席の倒し方と段差感をチェック(分割可倒の自由度)。

この5ステップだけで、「狭い」の正体が“自分にとって致命傷かどうか”まで分かります。

買ってから悩むより、先に5分の現実。おすすめです。

狭さを“軽くする”シートポジションのコツ:前席の調整で後席が化ける

後席の膝まわりがタイトと言っても、前席の設定次第で体感は変わります。

コツは「前に詰める」ではなく「座面を少し上げて、背もたれを立て気味にする」方向。前に詰めすぎると運転が疲れますが、姿勢を整えると同じ位置でも膝が出にくくなる。人間の骨格マジック。

そして運転席の背もたれ裏に余計な物をぶら下げないこと。ティッシュケースや荷物フックは、後席の足元を狭くします。こういう小さな“やってしまいがち”が、狭さを増幅させる犯人です。

ライバル比較で“狭い”の基準を作る:A4と4GC、そしてCLAシューティングブレーク

「A5が狭いのか、普通なのか」は、近い車と比べると判断が楽です。代表格はA4(堅実寄り)とBMW4シリーズグランクーペ(同ジャンル)、それにメルセデスCLAシューティングブレーク(近い価格帯で実用寄り。グレードで数値は変わります)。

A5スポーツバックの荷室は465L(VDA値)。

BMW4シリーズグランクーペはラゲージ容量470L(後席折りたたみ時1,290L)と、公式情報で明示されています。

A4セダンはトランク460L(VDA値)という数値が資料にあります。

CLAシューティングブレークは荷室容量505〜1,370L(VDA方式)と、メーカーサイトで記載があります。

車種荷室容量の目安こんな人に向く
A5スポーツバック465L(VDA)見た目と実用の両立。後席は割り切れる人
BMW4GC470L(後席倒し1,290L)同ジャンルで荷室も強い。走りも求める人
A4セダン460L(VDA)後席の使い勝手を優先したい人
CLAシューティングブレーク505〜1,370L(VDA)荷物最優先。ワゴン的に使いたい人

数字だけ見るとA5は「めちゃくちゃ狭い」ではありません。むしろ“後席の使い方”の問題。ここを見誤らないことが、後悔しないコツです。

中古で買う人の注意点:同じA5でも「快適装備」で体感が変わる

中古市場では、同じA5スポーツバックでも装備差が大きいです。

たとえば運転席のメモリー系、パークアシスト系、視界を助けるカメラ系。家族で使うなら、この差が毎日に響きます。

また、後席の分割可倒は荷物の自由度に直結します。40:20:40可倒のようにシートアレンジの幅があると、実用性が一段上がります。「見た目は同じでも、暮らしは別物」。

中古はそこが面白いところでもあります。

こんな人はA5で幸せ:逆に、やめたほうがいい人

A5スポーツバックがハマるのは、前席中心で使い、たまに後席、そして荷室も欲しい人。見た目の満足感が生活のテンションを上げるタイプですね。

逆に、後席が主役の家庭(送迎が多い、チャイルドシートを毎日使う、後席に大人が頻繁に乗る)は、ストレスが出やすいです。

先程のwebCGの試乗記でも、後席を頻繁に使うならA4が無難、という文脈で整理しています。

よくある質問:迷うポイントを短く解決

Q.「狭い」と言われるのは後席だけですか?
A.主に後席の乗り降りと膝まわりです。荷室は465L(VDA)で、むしろ強みになりやすいです。

Q.家族4人(大人2人+子ども2人)なら現実的ですか?
A.可能ですが、後席の乗せ降ろし動作が合うかが最重要です。リアドア開口の制約で、体をひねる場面が出やすい点は試して判断が安全です。

Q.荷室は実際、どれくらい積めますか?
A.数値は465L(VDA)。さらに40:20:40可倒を活かすと長尺物が積みやすく、趣味用途で“便利”に寄ります。

Q.アウディA5スポーツバックの評価は?
A.総合評価は「デザインと走りの満足度が高い、でも後席は割り切りが必要」です。見た目の美しさ、運転の気持ちよさ、内装の質感、そしてハッチで荷物を積みやすい点は高評価。一方で後部座席は乗り降りがしづらく、膝まわりもタイトに感じやすいので、家族で後席を頻繁に使う人は注意。刺さる人には刺さる名車、そんな立ち位置です。

まとめ:狭いかどうかは“使い方”で決まる。A5は思想のあるクルマ

A5スポーツバックは、広さ最優先のクルマではありません。

美しいルーフライン、運転席の気持ちよさ、そしてハッチバックの実用性。そのバランスを取りにいった一台です。だから合う人には刺さるし、合わない人には刺さらない。潔い車。そこが魅力でもあります。

迷っているなら、最後の一押しはシンプルです。

「後席の乗り降り」と「運転席を自分基準にしたときの後席の膝」。この2つがOKなら、たぶん満足します。

参考にした・あわせて読みたいリンク

荷室容量や室内寸法は、年式・グレード・測定方法(VDAなど)で数字がズレることがあります。記事では、“現行の公式データ(データインフォメーション)”を優先して整理しています。

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