街でベンツGクラス(ゲレンデ)を見かけるたびに、「あの人はいったい年収いくらなんだろう…」と思ったことありませんか。
SNSやYouTubeでもGクラスは“成功者の象徴”として語られることが多く、憧れと同時に、どこか遠い存在に感じてしまう車。羨望と、ほんの少しの嫉妬。そんな感情が混じる1台です。
この記事では、「ベンツ Gクラス 年収」と調べたときに誰もが知りたい
- 新車・中古それぞれに必要な年収の目安
- 維持費込みで考えた「無理しないライン」
- 実際のオーナー層の年収・職業イメージ
- ローン・リース・法人名義などお金まわりのポイント
- 3年でGクラスを目指すための現実的なマネープラン
まで、数字ベースでしっかり深掘りしていきます。
まず、ざっくり結論から言うと、
新車Gクラスを無理なく所有できるのは年収1500万〜2000万円以上の所得層。
中古のGクラスなら年収1200万〜1500万円前後が一つの現実ライン。
一方で、車関連メディアの中には「年収2500万円以上が理想」「都内高級エリア×新車なら3500万〜5000万円クラス」という試算もあります。
夢の車だからこそ、勢いだけで決めて後悔してほしくない。
そんな気持ちで、できるだけフラットにお話ししていきます。
ベンツGクラスに必要な年収の目安【結論と相場感】

- 最新Gクラスの価格と「乗り出し」の総額イメージ
- 年収別に見た「現実ライン」
- 実際のオーナー層と職業イメージ
- Gクラスは「走る資産」?リセールバリューの現実
- 3ステップ家計チェックで「無理ゲー」かどうか見極める
最新Gクラスの価格と「乗り出し」の総額イメージ
まずは、いま販売されているGクラスの本体価格を押さえておきましょう。
- G450d ローンチエディション…2110万円(税込)
- AMG G63 ローンチエディション…3080万円(税込)
- 電動モデル G580 with EQ Technology Edition 1…2635万円(税込)
ここに
- 登録諸費用
- 各種オプション
- 初年度の税金・保険料
が上乗せされるので、実際の「乗り出し価格」は本体+100万〜300万円ほど高くなるケースが一般的です。
イメージとしては、
- G450dなら…乗り出し2300万〜2500万円前後
- G63なら…乗り出し3300万〜3500万円前後
- G580なら…装備次第で2700万〜3000万円超
このクラスになると、もはや住宅レベルの金額感。
「なんとなく高そう」ではなく、自分の年収と冷静に並べて見ておきたいところです。
中古車市場を見ると、年式やグレードによって幅がありますが、
- 旧型・走行距離多めの個体:おおよそ300万〜800万円台
- 現行型に近い人気グレード:1000万〜2000万円台
といったレンジが主流です。
「中古ならギリギリ狙えるかも」と感じる人も多いゾーンですね。
年収別に見た「現実ライン」
では、これだけ高額なGクラスを買うには、どのくらいの年収が必要なのか。
専門メディアの試算をまとめると、だいたい次のような目安で語られています。
| 年収の目安 | 現実的に狙えるライン | コメント |
|---|---|---|
| 〜年収700万円 | ほぼ現実的ではない | 生活費や貯金を考えると、Gクラスに回す余裕はほとんどないレベルです。 |
| 年収700万〜1000万円 | 年式の古い中古Gクラス | かなり頑張れば、古めの中古が候補になります。ただし他の支出をかなり削る覚悟が必要です。 |
| 年収1000万〜1200万円 | 状態の良い中古が視野 | ローンや頭金を工夫すれば、人気グレードの中古も現実味が出てくるゾーンです。 |
| 年収1200万〜1500万円 | 中古は現実的、新車はギリギリ | 家族構成や住宅ローン次第で、新車のエントリーグレードも候補になります。 |
| 年収1500万〜2000万円 | 新車Gクラスを「無理なく」検討できる | 維持費や将来の出費も考えながら、新車を選びやすくなる帯域です。 |
| 年収2000万〜2500万円 | ほぼどの仕様でも余裕あり | 都心の駐車場代やオプション込みでも、家計に余裕を残しやすくなります。 |
| 年収2500万円以上 | 生活スタイルごとGクラス前提にできる | 高級マンション+Gクラス+家族旅行など、ライフスタイル全体を贅沢に構成しやすい層です。 |
多くの専門メディアが、「年収2500万円以上なら快適に維持できる」と解説していますが、一方で「中古+ローンなら年収800万〜1000万円でも手が届く」という現実的な目線も存在します。
この記事では、
- 中古Gクラスなら年収1200万〜1500万円前後
- 新車Gクラスなら年収1500万〜2000万円以上
を「無理しすぎずに狙える現実ライン」としつつ、「都心ハイグレード生活まで含めて満喫するなら年収2500万〜3500万円クラスも視野」という形で考えています。
実際のオーナー層と職業イメージ
オーナーの年収や職業については、carview!などのインタビューやコラム、Q&Aなどを見ていくと、共通して次のような傾向が見えてきます。
- 年収1000万〜1500万円ゾーン
一部の大企業管理職、士業、外資系勤務など。中古Gクラスや、条件を絞った新車をローンで購入している層。 - 年収1500万〜2500万円ゾーン
中小企業オーナー、開業医、資産家、フリーランスのトップ層など。新車Gクラス+他の高級車というケースも。 - 年収2500万円以上
複数事業を回す経営者、投資家、インフルエンサーなど。自宅も車も完全に「見せるライフスタイル」の一部という位置づけ。
さらに、ディーラーやオーナーのコメントとして
- 1000万円超えの車を個人名義だけで買う人は少数派
- 法人名義で購入し、経費や節税を組み合わせているケースが多い
といった声も多く見られます。
つまり、「年収の数字だけでなく、資産や事業規模、法人の有無まで含めてGクラスを持っている人が多い」ということです。
Gクラスは「走る資産」?リセールバリューの現実
Gクラスが“走る資産”と呼ばれる一番の理由は、リセールバリュー(残価率)の高さにあります。
- 2025年時点の調査では、Gクラスは「5年落ちでも残価率70〜82%」というデータが報告されています。(改造車王)
- 特に人気のディーゼルモデル(G350dやG400dなど)は、条件が良ければ3年後で80%、5年後でも70%前後を維持する例も紹介されています。
一般的な車だと、5年も乗れば残価率は50%を切ることも珍しくありません。
そんな中で70〜80%という数字は、まさに異常値。
もちろん、
- 低走行かどうか
- ディーラー整備記録の有無
- 人気グレード・人気カラーかどうか
- 大きな事故歴がないか
などの条件によって変わりますが、同じ価格帯の他車種と比べても、Gクラスが資産性で抜けているのはほぼ間違いないと言えます。
「買うときは高いけれど、売るときも高い」
それがGクラスという車の、ちょっとずるい?ところです。
3ステップ家計チェックで「無理ゲー」かどうか見極める
ここまで年収の目安を見てきましたが、実際に大事なのは「あなたの家計の中で、Gクラスがお金をどれくらい食うのか」という視点です。
そこで、「3ステップ家計チェック」を用意しました。
- 手取り年収を正確に把握する
年収を総支給ではなく、「手取りベース」で考えます。
ざっくりですが、会社員なら年収の75〜80%前後が手取りになることが多いです。 - 固定費+Gクラス関連費の総額を出す
住居費(家賃・住宅ローン)、教育費、保険、通信費、既存ローンなど、毎月出ていく固定費を洗い出します。
そこに、Gクラスのローン(またはリース料)と維持費を足します。
維持費は後で詳しく解説しますが、年30万〜50万円+駐車場代くらいを最低ラインとして見ておくと現実的です。 - 「手取りの何%をクルマに使うか」を見る
毎月の手取りに対して、Gクラス関連の支出が- 20%以内なら、安全寄り
- 30%前後になると、他の支出をかなり絞る必要が出てくる
- 40%を超えると、ライフイベントのたびに家計が苦しくなりやすい
数字を紙に書き出してみると、「今Gクラスを買うのは無理ゲーなのか、頑張ればいけるのか」がかなりクリアになります。
ワクワクする気持ちも大事ですが、それ以上に破綻しないことが大事です。
年収だけでは足りない?Gクラス購入前に押さえたいお金のポイント

- 年間維持費の目安と内訳
- ローン・残価設定ローン・リースの違いと向き不向き
- 法人名義・経費にする場合のリアル
- 3年でGクラスを目指すマネープラン例
- それでも迷うなら?憧れとの“ちょうどいい距離感”も大事
年間維持費の目安と内訳
Gクラスは、買うときだけでなく維持費もそれなりにパンチがあります。
Gクラスオーナーの実例を見ると、Gクラスの年間維持費はおおむね次のようなイメージです。
- 自動車税・重量税などの税金
- 任意保険(車両保険あり)
- 車検・点検・消耗品交換
- ガソリン/軽油代(年間走行距離1万km前後)
これらを合計すると、地方なら年間30万〜50万円前後、都市部+走行距離多めだと年50万〜70万円程度になるケースが多いです。
さらに、駐車場を借りる場合は
- 地方…月1万〜2万円(年12万〜24万円)
- 都心部…月3万〜4万円以上も珍しくない(年36万〜48万円以上)
といった負担が上乗せされ、トータルで年70万〜100万円前後になることも普通にあります。
「車両本体はなんとかなるけど、維持費で心が削られる」という声も多いので、購入前に「毎年この金額を払い続けても、生活や貯金に無理が出ないか」をしっかりイメージしておきましょう。
ローン・残価設定ローン・リースの違いと向き不向き
Gクラスのような高級車は、一括ではなくローンやリースで購入する人が大半です。
代表的な選択肢と、ざっくりした向き不向きは次の通りです。
- 通常ローン(元利均等返済)
総支払額を抑えやすい一方、月々の返済は重めになりがちです。長く乗るつもりの人向きの方法です。 - 残価設定ローン
数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ決めておき、その分を差し引いた金額だけを分割で払う仕組みです。月々の支払いを抑えやすく、リセールの高いGクラスとは相性が良い一方、条件によっては総支払額が増えやすい点には注意が必要です。 - リース
税金や車検費用がパッケージになっているプランも多く、毎月の支出が予測しやすいのがメリットです。その代わり、走行距離制限やカスタム制限があることが多く、「所有」より「利用」を重視する人向きと言えます。
いずれの場合も、
- 金利
- 支払回数
- 残価設定額
- 走行距離の制限
などの条件で総額が大きく上下します。
メルセデス・ベンツ公式のローン/リースシミュレーターで、自分の希望条件に合わせて月々の支払い額を一度試算してみるのがおすすめです。
法人名義・経費にする場合のリアル
Gクラスは、法人名義で購入されるケースが非常に多い車でもあります。
- 医療クリニックや歯科医院
- 中小企業の経営者
- フリーランスや個人事業主
などが、減価償却費やリース料として経費処理しながら乗っているパターンです。
ただし、
- 実際に業務で使っていないのに「節税目的だけ」で経費計上すると、税務調査で否認される可能性があること
- 事業用とプライベート用を混在させる場合、按分計算が必要になること
- 役員報酬とのバランスが不自然だと、「見せ金」に見られるリスクがあること
など、税務上の注意点も多い分野です。
法人での購入を検討している場合は、「Gクラスが本当に事業に必要と言えるか」「どこまで経費に入れていいか」を、必ず税理士などの専門家に相談しながら進めるようにしてください。
節税のつもりが、後から大きな追徴課税になるのは一番つらいパターンです。
3年でGクラスを目指すマネープラン例
「今すぐは無理そうだけど、いつか本気でGクラスに乗りたい」。
そんな人向けに、“3年後に中古Gクラスを手に入れる”ことを前提に、ざっくりとしたマネープランを考えておきます。一つのプラン提案という感じですが、想定期間を5年後としてもいいです!
前提条件はこんな感じです。
- 目標車両:1000万円の中古Gクラス
- 頭金:500万円を用意
- ローン:残り500万円を5年ローン(年利2%想定)
- 年収:1200万〜1500万円を目指す層
この場合、ローンの月々返済はおおよそ9万〜10万円前後。
維持費と駐車場を合わせて月7万〜10万円程度とすると、トータルで月16万〜20万円が「Gクラス関連費」になります。
3年で頭金500万円を貯めるには、
- 500万円 ÷ 36ヶ月 ≒ 月約14万円の積立
が必要です。
つまり、「3年後にGクラスを買う」と決めるなら、
- 今から毎月14万円をGクラス専用貯金に回す
- そのうえで、購入後に毎月16万〜20万円のGクラス関連費に耐えられる家計と年収を作る
という二段構えになります。
正直、かなりハードモードです。
でも、そこまでやり切って手に入れたGクラスなら、ただの見栄ではなく、自分の努力と選択の結晶として誇れる1台になるはずです。
それでも迷うなら?憧れとの“ちょうどいい距離感”も大事
ここまで読んで、「やっぱり今の自分には厳しいかも」と感じた人もいると思います。
そんなときに大切なのは、
- 家族との時間や将来の教育資金
- 自分やパートナーの心のゆとり
- 老後の資産形成
といった、「車より大切なもの」をちゃんと守りながら、Gクラスへの憧れとどう付き合うかを考えることです。
選択肢は、Gクラス一択ではありません。
- 一段階価格帯の低いメルセデスのSUV(GLC・GLEなど)で、まずは“メルセデスライフ”を楽しむ
- 数年落ちのGクラスディーゼルモデルを狙い、現実的なレンジから少しずつステップアップする
- 高級カーシェアやレンタカーで、年に何回か「Gクラスを全力で楽しむ日」を作る
こうした選択でも、「Gクラスに惚れ込んでいる自分」をちゃんと肯定できます。
いつかはGクラス。
でも、今は今の自分に合ったクルマを選ぶ。
そのバランス感覚こそが、長い目で見たときにいちばん幸福度が高いクルマとの付き合い方だと感じます。
ベンツGクラスは年収いくらから:まとめ
- ベンツGクラスは新車だと本体だけで2000万〜3000万円超、乗り出しは2300万〜3500万円ほどになる超高額SUVです。
- 中古なら300万〜2000万円台まで幅があり、年式が古いほど手を出しやすい価格帯になります。
- 中古Gクラスを「無理しすぎず」狙えるのは年収1200万〜1500万円、新車なら年収1500万〜2000万円以上が一つの現実ラインです。
- 都心の高級マンション生活や家族の教育費まで含めて余裕を持つなら、年収2500万〜3500万円クラスが理想とされます。
- 年間維持費は税金・保険・車検・燃料などで30万〜70万円ほど、都心で駐車場を借りると合計70万〜100万円前後になることも珍しくありません。
- Gクラスはリセールバリューが非常に高く、条件が良ければ5年で残価率70〜80%前後という「走る資産」としての側面も持っています。
- 購入方法は通常ローン・残価設定ローン・リースが主流で、金利や残価条件次第で総支払額が大きく変わるためシミュレーションが必須です。
- 法人名義での購入や経費化も多いですが、実態のない節税目的は税務リスクが高く、税理士への相談が欠かせません。
- 記事では、手取り・固定費・Gクラス関連費から「無理ゲーかどうか」を判断する3ステップ家計チェックを紹介しています。
- さらに、3年で中古Gクラスを目指すための貯金額と毎月の負担イメージ、GLCなど別モデルやカーシェアという現実的な代替案にも触れ、「憧れとどう付き合うか」まで含めて考える内容になっています。
Gクラスの年収・維持費・相場を自分でさらに深掘りしたい人向けに、参照先をまとめておきます(実際には各サイトで「Gクラス」「ゲレンデ」などと検索してみてください)。
- メルセデス・ベンツ日本公式サイト/新型Gクラスのプレスリリース・価格情報
最新のG450d・G63の価格や装備が確認できます。 - 電動モデル G580 with EQ Technologyの解説記事
価格2635万円や航続距離など、電動Gクラスの詳細スペックがまとまっています。 - Gクラスのリセールバリュー解説(改造車王・買取専門サイトなど)
3年〜5年後の残価率70〜80%という最新データや、中古相場のトレンドが紹介されています。
このあたりをあわせてチェックしていくと、「自分の年収やライフプランの中でGクラスをどう位置づけるか」が、さらにクリアに見えてくるはずです。






