ベンツVクラスの中古を見ていると、想像より手が届きそうな値段に驚いて「これ、買いなのでは?」と気持ちが揺れますよね。
いっぽうで調べてみるとVクラス後悔やVクラスデメリット、さらにはVクラス故障多いといった不安な言葉も並び、背中を押していいのか迷う人が多いはずです。
そもそもVクラス乗ってる人はどんな層で、どんな使い方をしているのか。国産の代表格であるVクラスとアルファードを比較すると、どこが決定的に違うのか。
この記事では、迷いがちなポイントを整理しながら、あなたにとってVクラスの中古が「買ってよかった」になる条件を分かりやすく解きほぐしていきます。
【結論】
Vクラスが安くなる主因は、(1)流通量増加で買い手優位になりやすい、(2)全幅1930mm級の大柄さで買える人が限られる、(3)維持費・電装系不安が価格に織り込まれるの3つが重なるからです。
現行型Vクラスは2025年1月以降に中古平均価格が急落し、カーセンサーの記事執筆時点(2025年3月27日)の平均価格は592.9万円、1年前比で110万円以上安いとされています。さらに平均は平均なので、実際の市場には総額200万円台後半の物件もあると説明されています。
つまり狙うべきは「とにかく安いVクラス」ではなく、あなたの生活に合うボディで、整備履歴が追えて、故障リスクを事前に潰せるVクラス。これが最短ルートです。
この記事をまとめる際に参考にした公式サイトなどへのリンクは、文末にまとめて掲載しています。当記事と一緒に読むと理解がより一層深まります。
ベンツVクラスが中古で安いと言われる7つの理由

- 理由1:中古の流通量が増えて、相場が買い手優位になっている
- 理由2:ボディが大きく、買える人が限られる
- 理由3:年式の“節目”で前期が相対的に安く見える
- 理由4:後期は仕様が分かりやすく進化し、前期との価格差が出やすい
- 理由5:装備差がはっきりしていて、人気が偏りやすい
- 理由6:維持費・電装系の不安が“先に割引”として価格へ織り込まれる
- 理由7:送迎・法人用途の個体が混ざりやすく、買い手が慎重になる
- サイズ感を一発でつかむ
理由1:中古の流通量が増えて、相場が買い手優位になっている
中古車は結局、需給です。
台数が増えるほど、価格は落ち着きやすい。
カーセンサーによれば、現行型Vクラスは平均価格が急落し、平均592.9万円、流通量も増えて「非常に選びやすい状況」とされています。
つまり、「安い=危険」と短絡するより、「選べる台数が増えて、値段が落ち着いてきた」と読むほうが自然です。
理由2:ボディが大きく、買える人が限られる
3代目Vクラスはボディが3種類あり、標準ボディは全長4905mm×全幅1930mm×全高1880mm。ロングは全長を245mm延長、エクストラロングは475mm延長とされています。
特に全幅1930mm。これが日常でジワジワ効きます。
機械式駐車場で弾かれる、住宅街のすれ違いで肩がこる、立体の通路で気を遣う。
欲しいのに買えない人が一定数いる車は、中古相場が強くなりにくい。納得の構図です。
理由3:年式の“節目”で前期が相対的に安く見える
Vクラスは2019年10月にマイナーチェンジがあり、さらに2024年10月に2度目のマイナーチェンジが行われています。
改良が入ると、前期が急に悪くなるわけではないのに、比較されて“古く見える”。気持ちが後期に寄る。結果、前期が相対的に安くなりやすい。中古あるあるの波です。
理由4:後期は仕様が分かりやすく進化し、前期との価格差が出やすい
当初のディーゼルは2.2L直4で7速AT、駆動方式は全車FRです。
そして2024年10月の改良では、2.0Lディーゼル(OM654)へ統一し、トランスミッションも7速ATから9速ATへ進化しました。
「後期のほうが安心」に人の気持ちは傾きがち。だから前期が安く見える。わかりやすい理由です。
理由5:装備差がはっきりしていて、人気が偏りやすい
2019年10月のマイナーチェンジでは、前席だけでなく後席も独立してエアコン設定ができる「後席専用クライメートコントロール」が全車標準装備になりました。
ミニバンは後席が主役になりやすい車です。後席快適装備の有無が、年式選びに直結する。人気が偏れば、そうでない個体は安く見えやすい。シビアな現実です。
理由6:維持費・電装系の不安が“先に割引”として価格へ織り込まれる
輸入車は「壊れたら高そう」というイメージが強いです。
Vクラスは便利装備が多いぶん、電装系の話題も出やすい。
たとえば、グーネットの整備事例として「ドアが閉まっているのに走行中警告が出る」「リア室内灯が消えない」といった症状が報告されています。
さらに別の整備事例では、スライドドアのロックアクチュエーター故障が原因で警告が消えないケースが紹介されています。
大事なのは温度感です。
これは「必ず起きる」ではなく「起こり得る」。
ただし買い手心理としては、不安がある車は値引きを期待しやすい。だから相場が上がりにくい。結果として“安く見える”。ここです。
理由7:送迎・法人用途の個体が混ざりやすく、買い手が慎重になる
Vクラスは送迎需要と相性がいい車です。
そのぶん中古市場には、走行距離が多い個体や、スライドドアの開閉回数が多そうな個体も混ざります。買い手が慎重になるほど、相場は強気になりにくい。最後はここ。地味だけど効きます。
サイズ感を一発でつかむ
| ボディ | 全長 | ざっくり起きやすいこと |
|---|---|---|
| 標準 | 4905mm | 駐車枠に収まりやすいが、幅1930mmは要注意 |
| ロング | 5150mm | 鼻先が出やすい。奥行きと切り返しを要確認 |
| エクストラロング | 5380mm | 取り回し難度アップ。狭い道が多いと疲れやすい |
標準4905mm、ロングは+245mmで5150mm、エクストラロングは+475mmで5380mmとされています。
安いVクラスで後悔しない買い方:購入前チェックと失敗談、そして最短ルート

- まずは“Vクラス適性”チェック。生活に刺さるかどうか
- 見る順番で当たり外れが減る。安さから見ない
- 予算別の狙い目グレード
- 維持費は“年額”より“波”。心が折れない設計にする
- 失敗談から学ぶ。よくある落とし穴はここ
- ユーザー目線のポイントを3つ
- 安心を買うなら“認定中古車”。保証で詰まない買い方
まずは“Vクラス適性”チェック。生活に刺さるかどうか
Vクラスは、合えば天国。合わなければ修行。
性能以前に、生活との相性で評価が真逆になります。
チェックの主役は駐車場です。幅だけでなく、切り返しの余白、出入口の角度、夜の見通しまで。停められるけど降りられない、という悲劇。地味に多い。
次にルート。よく行くスーパー、保育園、病院の駐車場。ここが狭いと、毎日ストレスが積み上がります。小さな地獄の連続。これがいちばんキツいです。
Vクラスでよく言われるのはここ。
Webメディアでは「サイズが大きい」で止まりがち。
ですが、本当に効くのはこの3つです。
1つ目は「自宅だけでなく、生活動線の駐車場を全部見る」。現地確認が最強。
2つ目は「家族の合意は、トラブル時の手順から取る」。どこに連絡するか、代車はどうするか、遠出中ならどうするか。決めておくと揉めにくい。
3つ目は「納車後90日プランを作る」。点検相談、消耗品の見通し、積立額の決定までを3か月で終える。気持ちの安定が大事です。これが効きます。
見る順番で当たり外れが減る。安さから見ない
中古Vクラスは、見る順番が大事です。
値段から入ると、気持ちが先走ります。
最初は整備履歴。次にスライドドアの動作。最後に試乗で足回りとブレーキ。
スライドドアは先にご紹介したグーネットなどの整備事例として、不調や警告が出るケースが報告されています。
だからこそ、開閉の引っかかり、警告の有無、室内灯の挙動などを丁寧に確認する価値があります。ここがスムーズだと、家族の満足度が一気に上がります。逆だと、毎日が小さなストレス。効きます。
予算別の狙い目グレード
Webメディアでよく出てくるのが「どのグレードが狙い目?」問題です。
カーセンサーでは、価格重視なら総額280万〜350万円付近の「V220d」または「V220dアバンギャルド ロング」が狙い目とされています。
違いとして、V220dは標準ボディで全長4905mm、アバンギャルド ロングは5150mm。さらにホイール径(17インチ/18インチ)など装備差も説明されています。
ただし結論はシンプルです。
グレード名より「あなたの車庫環境と生活導線」に合うか。ここが最優先。全長5m以内の標準が正解の人もいます。長いほど偉いわけじゃない。現実重視です。
維持費は“年額”より“波”。心が折れない設計にする
Vクラスでつらいのは、維持費がまとめて来る瞬間です。
車検、タイヤ、バッテリー、消耗品。ある日ドンと来て財布が泣くやつです。
だからおすすめは、月の積立で波をならすこと。精神衛生が段違いです。「いくら積むか」を決めるだけで、怖さが薄れます。
失敗談から学ぶ。よくある落とし穴はここ
失敗談1:安さだけで決めて、納車後に警告灯が点いたり消えたり
買った直後は快調。でも数週間後に警告が出たり消えたり。原因特定に時間がかかり、家族の不安が増える。整備履歴が薄いと、こういう時に苦しくなりがちです。教訓は1つ。安さより履歴。後払いになりやすいからです。
失敗談2:サイズをナメて、送迎がストレスに変わった
「慣れるでしょ」で買ったのに、狭い道、狭い駐車場、雨の日の乗り降りで疲労が積み上がる。幅1930mm級の圧が生活に刺さる瞬間です。
教訓は現地確認。自宅と生活動線の駐車場を、実際に体感する。これが最強。
失敗談3:スライドドアの不調で、家族の満足度が急落
スライドドアは便利さの核。だから不調の精神ダメージが大きい。整備事例として、警告やロック系の不具合が報告されています。
教訓は、購入前の動作確認を丁寧すぎるくらい丁寧に。違和感があるなら深追いしない。直感が正解のこともあります。
ユーザー目線のポイントを3つ
ポイント1:駐車場は“自宅だけ”見ても足りません
Vクラスで後悔が出やすいのは、家の駐車場よりも「毎日行く場所」のほうです。スーパー、保育園、病院、駅の送迎スペース。そこで幅1930mmが刺さると、毎回ヒヤッとして疲れます。
なので購入前にやることはシンプル。自宅だけでなく、普段使いの駐車場も一度“現地で”確認することです。可能なら同じくらい大きい車で試すと、さらに安心。体感が正義です。
ポイント2:家族の合意は「壊れたらどうする?」を決めると一気に取れます
家族が本当に不安なのは「高級車だから」ではなく、「トラブルが起きたときに困りそう」なことです。ここを先に潰すと、反対されにくくなります。
たとえば、連絡するお店(ディーラーか整備工場か)、代車が必要なときの手配、遠出中に警告が出たときの行動。この3つを事前に決めて共有するだけで、空気が変わります。
ポイント3:納車後90日プランを作ると、Vクラスは怖くなくなります
中古輸入車で一番つらいのは「なんとなく不安な状態」が続くことです。だから、最初の3か月で“安心の土台”を作ります。これが最短ルート。
納車直後は点検と状態確認、1〜2か月目で消耗品の見通し、3か月目で維持費の積立額を決める。ここまで終わると、Vクラスは「不安な高級車」から「頼れる相棒」に変わります。気持ちの安定が最高。
安心を買うなら“認定中古車”。保証で詰まない買い方
中古輸入車でラクになるのは、壊れない世界を願うことではなく、「壊れても詰まない設計」にすることです。
メルセデスの認定中古車は「全車2年間&走行距離無制限保証」と案内されています。
さらに「認定中古車保証プラス」では、メルセデス・ケア終了後も2年間、走行距離に制限なく一般保証とツーリングサポートが適用されると説明されています。
相場が安い車ほど、保証の価値が相対的に上がります。安心の買い方です。
ベンツVクラスはなぜ安い?:まとめ。安い理由が分かれば、勝ち筋も見える
Vクラスが安いのは、車がダメだからではなく、市場の条件が値落ち方向に働きやすいからです。
価格が落ち、台数が増え、サイズで買い手が絞られ、年式差が相場を分け、維持費不安が割引として効く。全部、筋が通っています。
だからこそ、買い方で勝てます。履歴、生活適合、そして“詰まない設計”。この3つで、Vクラスは中古でも最高の相棒になります。
参考にした・あわせて読みたいリンク
- 日刊カーセンサー(中古平均価格592.9万円、1年前比110万円以上下落、ボディ寸法、年式変更、狙い目グレード)
- webCG(2024年10月1日のマイナーチェンジ国内導入発表)
- Mercedes-Benz公式(認定中古車:全車2年間&走行距離無制限保証)
- Mercedes-Benz公式(認定中古車保証プラス:2年間・走行距離制限なしの一般保証等)
- Goo-netピット(Vクラス スライドドア不良の整備事例)




