BMW整備士がBMWに乗らないワケは?【暴露】維持費?故障?プロが語る真実

BMW整備士がBMWに乗らないワケ BMW
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「駆けぬける歓び」でお馴染みのBMW。スタイリッシュなデザイン、スポーティーな走り、そしてプレミアムブランドとしての確固たる地位。

多くのドライバーにとって、BMWは憧れの存在ですよね。

でも、ちょっと気になる噂、耳にしたことありませんか?

「BMWの整備士さんって、意外と自分のBMWには乗らないらしいよ…」

え、本当?毎日BMWに触れ、その構造を知り尽くしたプロが、なぜ…?何か、私たちが知らない「ワケ」があるのでしょうか。

「やっぱり維持費が高いから?」「もしかして、故障しやすいとか…?」「プロだからこそ分かる、隠れた欠点があるの?」

そんな疑問や不安が頭をよぎる人もいるかもしれません。特にBMWの購入を考えている方にとっては、見過ごせない情報のはず。

この記事では、そんな「BMW整備士はBMWに乗らない説」の真相にグッと迫ります。

維持費のカラクリ、品質の実態、整備士ならではの視点、そして彼らのリアルな声。もちろん、BMWが持つ色褪せない魅力にも触れながら、多角的にこのテーマを掘り下げていきます。

この記事を読めば、BMWに対する見方が少し変わるかも。そして、あなたがBMWとどう付き合っていくかのヒントが見つかるかもしれません。

この記事でわかること
  • BMW整備士がBMWに乗らないと言われる主な理由(維持費・品質・整備性など)
  • BMWの車検費用がなぜ高くなりがちなのか、その具体的な仕組み
  • 「BMWは当たり外れがある」という噂の真相と実際の故障リスク
  • プロ(整備士)から見たBMW整備のリアルな部分
  • 整備士自身の経済事情や価値観が選択にどう影響するか
  • 本当に乗らない?元・現役整備士のリアルな声(肯定/否定含む)
  • デメリットだけじゃない、BMWが持つ確かな魅力
  • BMW購入を検討する上でのアドバイスや心構え

BMW整備士がBMWに乗らないワケ?噂の真相とリアルな理由

bmw整備士
  • 【理由1:維持費】やっぱり高い?BMWの維持費と「車検費用が高額になるカラクリ」
  • 【理由2:品質】「BMWは当たり外れがある」は本当か?整備士が見る故障リスク
  • 【理由3:整備性】プロだから知っている!整備士目線でのBMWの”扱いづらさ”とは?

【理由1:維持費】やっぱり高い?BMWの維持費と「車検費用が高額になるカラクリ」

さて、整備士がBMWに乗らない理由として、真っ先に思い浮かぶのはやっぱり「お金」の問題、特に「維持費」ではないでしょうか。

輸入車、中でもBMWのようなプレミアムブランドは、国産車と比べて維持費がかさむイメージ、ありますよね。これは単なるイメージなのか、それとも紛れもない事実なのか。

結論から言うと、一般的にBMWの維持費は国産同クラスの車種と比べて高くなる傾向にあるのは事実。その理由はいくつかあります。

部品代の高さが大きな要因

まず挙げられるのが、部品代そのものの価格。

BMWはドイツ本国をはじめ、世界各国で部品が製造されています。そのため、日本国内で部品が必要になった場合、どうしても輸入コストが上乗せされることに。

輸送費や関税などが価格に反映されるため、国産車の部品と比べると割高になるのは避けられないのです。

特に、センサー類やコンピューター関連の電子部品、エンジンやトランスミッションといった主要なコンポーネントは高額になりがち。ちょっとした故障でも、部品交換が必要になると、予想以上の出費になる可能性。

工賃も割高になる傾向?

部品代だけでなく、整備や修理にかかる「工賃」も、国産車ディーラーや一般的な整備工場と比べると、BMW正規ディーラーでは高めに設定されていることが多いようです。

これには、BMWの複雑な構造に対応するための専門知識や特殊な工具、診断機が必要になることが関係しています。

正規ディーラーの整備士は、専門的なトレーニングを受け、最新の技術情報を常にアップデートしています。そうした質の高いサービスを提供するためのコストが、工賃に反映されているという側面。

もちろん、ブランドイメージを維持するためのコストという側面も否定できません。

そして本題、「車検費用」が高くなるカラクリ

維持費の中でも特に気になるのが「車検」。BMWの車検が国産車より高いと言われるのには、明確な理由があります。

法定費用は同じ、でも…

まず大前提として、車検の際に支払う「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」といった法定費用は、車の重量や区分が同じであれば、国産車も輸入車も変わりません。

ここで差がつくわけではないのです。

差が出るのは「車検基本料」と「整備・部品代」

問題は、ディーラーや整備工場に支払う「車検基本料」と、車検に通すために必要な「整備費用・部品交換代」です。

車検基本料: これには、点検作業、書類作成代行などの費用が含まれます。前述の通り、BMWは点検項目が多かったり、専用の診断機が必要だったりするため、国産車よりも基本料が高めに設定されていることが多い。

安心を買うための費用とも言えますが、価格差は確実に存在。

整備費用・部品交換代: これが最も大きな差を生む要因。BMWは、メーカーが推奨する交換サイクルが国産車より短い部品があったり、予防整備として早めの部品交換を推奨されたりすることがあります。例えば、オイルフィルターやブレーキパッド、バッテリーなど。

もちろん、これは車のコンディションを良好に保つための措置ですが、結果的に車検時の部品交換点数が増え、費用がかさむ原因に。そして、交換する部品そのものが高価であることは、先ほど述べた通り。

特に走行距離が伸びてきたり、年式が古くなってきたりすると、交換が必要な部品が増え、車検費用が一気に跳ね上がるケースも少なくありません。

「消耗品の交換サイクル」の違いも影響

BMWをはじめとするドイツ車は、アウトバーンなど高速走行を前提とした設計思想があります。そのため、ブレーキパッドやディスクローターなどは、制動力を重視する代わりに摩耗が早い傾向に。

国産車なら次の車検まで持つような部品でも、BMWでは交換が必要になるケースがあるのです。これも維持費、ひいては車検費用を押し上げる一因。

まとめると…

BMWの維持費、特に車検費用が高くなるのは、

  • 輸入部品代そのものの高さ
  • 専門的な知識や工具を要することによる工賃(基本料含む)の高さ
  • メーカー推奨の交換サイクルや予防整備による部品交換点数の増加

これらの要因が複合的に絡み合った結果。

整備士にとっては、このあたりの事情は痛いほど分かっているはず。毎日、高額な部品や整備費用を目にしていれば、「自分の愛車にするのは、ちょっと…」と考えてしまうのも、無理はないのかもしれません。経済的な負担は大きいのです!

【理由2:品質】「BMWは当たり外れがある」は本当か?整備士が見る故障リスク

維持費と並んでよく聞かれるのが、「BMWは壊れやすい」「当たり外れが大きい」といった品質に関する噂。これも整備士がBMWを選ばない理由の一つとして考えられます。

果たして、この噂は本当なのでしょうか?

「壊れやすい」は過去の話? それとも…

かつて、輸入車、特に欧州車は「電気系統が弱い」「オイル漏れが多い」などと言われ、国産車に比べて故障が多いというイメージがありました。確かに、一昔前のモデルにはそういった傾向が見られたのも事実。

高温多湿な日本の気候に、欧州生まれの車が必ずしもマッチしていなかった部分も。

しかし、近年のBMWの品質は格段に向上しています。製造技術の進化やグローバルな市場展開により、日本の環境への適応も進んでいます。

一概に「BMW=壊れやすい」と断じるのは、少し古いイメージかもしれません。

それでも「故障リスク」は存在する

品質が向上したとはいえ、国産車と全く同じ感覚で乗れるかというと、少し注意が必要な点も。

複雑な電子制御システム: BMWは先進的な運転支援システムやインフォテインメントシステムを積極的に採用しています。これらの電子制御は非常に複雑で、センサーやコンピューターが多数搭載されています。

便利で快適な反面、これらのシステムに不具合が発生するリスクは、シンプルな構造の車より高くなる可能性があります。そして、一度トラブルが起きると原因究明が難しかったり、部品交換が高額になったりすることも。

オイル漏れ・水漏れのリスク: BMWのエンジンは高性能ですが、その分、熱量も大きくなりがち。パッキンやガスケット、ホース類といったゴム・樹脂部品は、熱による劣化が進みやすく、オイル漏れや冷却水漏れを引き起こす可能性があります。

これはBMWに限らず欧州車全般に見られる傾向とも言われますが、定期的な点検と早めの部品交換が重要になる部分。国産車なら見過ごせるような滲みでも、BMWの場合は早めの対処を推奨されることも多い様子。

消耗品の交換頻度: 前述の通り、ブレーキ関連部品などは、性能を重視する代わりに消耗が早い傾向にあります。これを「故障」と捉えるかは微妙ですが、交換頻度が高い=維持にお金がかかる、という点は無視できません。

「当たり外れ」はあるのか?

では、「当たり外れ」についてはどうでしょうか?

これは非常に難しい問題です。工業製品である以上、全く個体差がないとは言い切れません。同じ車種、同じ年式であっても、細かな部品の精度や組み立て時の微妙な差によって、コンディションに違いが出る可能性はゼロではないでしょう。

しかし、現代の自動車製造技術は非常に高度化しており、品質管理も厳格に行われています。昔のように「明らかにハズレ」と言えるような車は、少なくなっているはず。

ただ、中古車の場合は注意が必要。

前のオーナーの乗り方やメンテナンス履歴によって、車の状態は大きく左右されます。適切なメンテナンスを受けてこなかった車は、当然トラブルのリスクが高まります。

これを「ハズレを引いた」と感じてしまうケースはあるかもしれません。特にBMWのような高性能車は、メンテナンスの質が車の寿命やコンディションに与える影響が大きい。

中古で買うなら、信頼できる販売店を選び、整備記録をしっかり確認することが重要。

整備士が見る「故障リスク」

整備士は、日常的に様々なBMWのトラブルシューティングを行っています。どのモデルのどの部分が壊れやすいか、どんな前兆が現れるか、といった故障の傾向を肌で感じています。

彼らは、特定の部品の耐久性の低さや、設計上のウィークポイントを知っている可能性があります。一般ユーザーよりも、よりシビアな目で品質を見ているはず。

「この年式のこのモデルは、〇〇が壊れやすいからなぁ…」といった具体的な知識があるからこそ、特定のモデルを敬遠したり、あるいはBMW全体に対して慎重になったりすることも考えられます。

また、修理の現場を知っているからこそ、「壊れた時にいくらかかるか」を生々しく理解しています。高額な修理費用を目の当たりにしていれば、「自分では所有したくない」と思う気持ちも理解できるというもの。

【理由3:整備性】プロだから知っている!整備士目線でのBMWの”扱いづらさ”とは?

維持費や品質の問題に加えて、整備士ならではの視点、つまり「整備のしやすさ」も、彼らがBMWを選ばない理由になっている可能性があります。

毎日触れる仕事道具なら、扱いやすい方がいい。それは車でも同じかもしれません。

複雑な構造と専用工具の必要性

BMWの車は、高性能・高機能を実現するために、非常に複雑な構造を持っていることが多いです。

エンジンルームを見ても、部品がぎっしりと詰まっていて、目的の部品にアクセスするまでに多くの部品を取り外さなければならない、なんてことも珍しくありません。

また、整備には特殊な工具(SST:スペシャルサービスツール)や、専用の診断機が必要になる場面が多くあります。これらの専用ツールがないと、そもそも作業ができなかったり、正確な診断ができなかったりするのです。

もちろん、正規ディーラーの整備士であれば、これらのツールは揃っています。しかし、彼らがプライベートで自分の車を整備する場合、自宅にこれらの高価な専用ツールを揃えるのは現実的ではありません。

一般的な工具でサッと整備できる国産車と比べると、DIYでの整備のハードルが格段に高い。これが、車好きで自分で整備も楽しみたいタイプの整備士にとっては、大きなデメリットになる可能性。

部品の入手しやすさと価格

前述の通り、BMWの部品は基本的に輸入に頼ることになります。そのため、国産車のように「近所の部品商に電話すれば、すぐに部品が届く」というわけにはいきません。

部品の納期がかかるケースも多く、場合によっては本国からの取り寄せとなり、数週間待たされることも。仕事でBMWを整備しているならまだしも、自分の愛車が部品待ちで長期間動かせないとなると、ストレスですよね。

そして、やはり部品価格の高さ。

自分で整備するとしても、部品代が高ければ、結局コストがかさみます。安価な社外品パーツも存在しますが、品質のばらつきや適合の問題もあり、プロである整備士ほど純正部品の重要性を理解しているため、安易に手を出せないという事情も。

整備情報へのアクセス

最新の車の整備には、メーカーが提供する詳細な整備マニュアルや技術情報が不可欠です。

正規ディーラーの整備士は、これらの情報にアクセスできますが、一般のユーザーや独立系の整備工場では、アクセスが制限されている場合があります。

プライベートで自分のBMWを整備しようと思っても、正確な情報が手に入りにくいという壁にぶつかる可能性も。これも、整備士がBMWをプライベートカーとして持つことを躊躇させる一因かもしれません。

プロだからこその「面倒くささ」

毎日、仕事で複雑なBMWの整備に奮闘している整備士にとって、プライベートな時間まで、同じように手間のかかる車の面倒を見るのは、正直「面倒くさい」と感じる部分もあるのではないでしょうか。

休日は、もっと気軽に、手軽に扱える車でリラックスしたい。そんな気持ちも理解できます。

仕事で高級フレンチのシェフをしている人が、家ではシンプルな和食を好む、みたいな感覚に近いのかもしれません。プロだからこそ知る整備の大変さ。

BMW整備士がBMWに乗らないワケ【本音炸裂?】整備士自身の事情と現場の声

BMW
出典:BMWジャパン
  • 【理由4:経済・価値観】給料で買えない?仕事とプライベート?整備士個人の選択
  • 【裏付け】本当に乗らない?元・現役BMW整備士のリアルな声

【理由4:経済・価値観】給料で買えない?仕事とプライベート?整備士個人の選択

これまで見てきた「維持費」「品質」「整備性」といった車自体の要因に加えて、整備士という職業ならではの、あるいは個人の価値観に基づいた理由も、BMWを選ばない背景にあると考えられます。

給与水準と車両価格・維持費のバランス

まず、現実的な問題として「お金」の話。

自動車整備士は、高度な専門知識と技術が求められる重要な仕事ですが、その給与水準が、BMWの新車価格や高額な維持費に見合っているかというと、必ずしもそうとは言えないケースも多いのが実情。

もちろん、経験や役職、勤務する会社の規模によって収入は異なりますが、一般的に見て、若手の整備士や中小規模の整備工場に勤務する整備士にとって、BMWを所有し維持していくことは、経済的に大きな負担となる可能性があります。

憧れはあっても、日々の生活や将来のことを考えると、もっと現実的な価格帯の車、維持費の安い車を選ぶ、というのは自然な選択。彼らは車の維持にどれだけお金がかかるかを、誰よりもよく知っているのですから。無理のないカーライフの選択。

「仕事」と「プライベート」の切り分け

毎日、仕事でBMWに触れているからこそ、プライベートではあえてBMW以外の車に乗りたい、と考える整備士もいるでしょう。

一日中BMWのことを考え、整備しているのに、家に帰っても、休日もBMWとなると、仕事から解放されないような気分になるのかもしれません。

オンとオフを切り替えるために、プライベートでは全く違うメーカーの車や、あるいは車とは違う趣味に没頭したい、という心理。これも十分に考えられる理由です。

他のメーカーや車種への興味

整備士は、BMWだけでなく、様々なメーカーの車に触れる機会があります(特に独立系の整備工場の場合)。その中で、BMWとは違う魅力を持つ車に出会い、惹かれることもあるでしょう。

例えば、国産スポーツカーのカスタムを楽しんだり、燃費の良いハイブリッドカーで経済性を追求したり、あるいはアウトドア好きでSUVを選んだり。

車好きだからこそ、BMW以外の選択肢にも目が向く、という可能性も。

合理的な判断

プロの整備士は、車の構造や性能、そしてコストについて、非常に合理的かつシビアな視点を持っています。

ブランドイメージや見た目のカッコよさだけでなく、道具としての車の実用性、信頼性、経済性を重視する傾向があるかもしれません。

その合理的な判断の結果、「自分にとってベストな選択は、BMWではない」と結論づける整備士がいても不思議ではありません。

価値観の多様性

結局のところ、どんな車を選ぶかは、個人の価値観の問題。BMWの持つスポーティーさやブランドイメージに価値を見出す人もいれば、経済性や実用性、あるいは別の種類の運転の楽しさに価値を見出す人もいます。

整備士だって、一人の人間、一人のドライバー。彼らがBMWを選ばない理由は、これまで挙げてきたような複合的な要因に加えて、一人ひとりの価値観の違いによるところが大きいのかもしれません。

【裏付け】本当に乗らない?元・現役BMW整備士のリアルな声

さて、ここまで様々な角度から「BMW整備士がBMWに乗らない理由」を探ってきました。しかし、これらはあくまで推測や一般論に基づいた部分もあります。

実際のところ、整備士たちはどう考えているのでしょうか?

ここで、Web上で見られる元・現役整備士と思われる方々の声や、自動車業界に詳しい人々の意見をいくつか拾ってみましょう。(※匿名性の高い情報も含まれるため、あくまで参考程度に捉えてください)

「乗らない派」のリアルな声

維持費がネック。特に部品代。社員割引があってもキツい」 やはり経済的な理由は大きいようです。部品代の高さは、社員割引をもってしても負担に感じることがある、という声。毎月の給料から維持費を捻出することを考えると、二の足を踏んでしまう。

正直、壊れるときは壊れる。壊れた時の修理代を知ってるから怖い」 故障リスクとその修理費用の高さを実感しているからこその意見。一般ユーザーが「壊れたらどうしよう…」と漠然と不安に思うのとは違い、具体的な金額と手間を知っているだけに、より慎重になる。

自分でイジるのが好きだけど、BMWは面倒。特殊工具とか診断機とか…家には置けない」 DIY派の整備士にとっては、整備性のハードルが大きな壁になっている様子。気軽に触れない、手間がかかる、という点が敬遠される理由に。趣味としての車いじりの障害。

仕事で毎日触ってるから、プライベートは別の車がいい。気分転換」 仕事とプライベートの切り分けを重視する声も。毎日向き合っているからこそ、休日は違うものに触れたいという気持ち。

確かに走りは良いけど、あの値段出すなら他にもっとコスパの良い選択肢がある」 合理的な視点からの意見。BMWの性能は認めつつも、価格に見合った価値があるか、という点で疑問を感じる人も。

ぶっちゃけ、お客さんの車見てると、色々と思うところはあるよね…」 これは少し意味深な声。具体的な内容は語られていないものの、顧客の車のトラブル事例などを通して、一般には知られていないような問題点や、ブランドイメージと実態のギャップを感じている可能性も。

一方で、「乗ってる派」の声も!

もちろん、全てのBMW整備士がBMWに乗らないわけではありません。中には、愛車としてBMWを選び、その魅力を満喫している整備士もいます。

やっぱりBMWの走りは最高!駆けぬける歓びは本物」 BMWならではのドライビングプレジャーに魅了されている声。エンジンのフィーリング、ハンドリングの正確さなど、走りの質を高く評価している。

ちゃんとメンテナンスすれば、そうそう壊れない。知識があるから維持も怖くない」 整備士としての知識と技術があれば、適切なメンテナンスでトラブルを未然に防いだり、万が一の際も的確に対処できるという自信。

中古で程度の良い個体を見つけて、自分でしっかり整備して乗ってる」 新車は難しくても、中古車なら手が届く。そして、自分の目利きと腕でコンディションの良い状態を維持できる、という整備士ならではの選択。

会社の看板背負ってる意識もある。やっぱりBMWが好きだから」 自分が扱うブランドへの愛着や誇り。BMWが好きで整備士になり、その魅力を自ら体現したいという気持ち。

まとめると…

やはり、「維持費」「故障リスク」「整備性」などを理由にBMWを敬遠する整備士は少なくない様子。特に経済的な負担と、プロだからこそ知るリスクや手間が大きな要因となっているようです。

しかし、一方で、BMWの持つ魅力に惹かれ、自身の知識や技術を活かしてBMWライフを楽しんでいる整備士も確実に存在します。

「BMW整備士はBMWに乗らない」というのは、必ずしも全ての整備士に当てはまるわけではない、一部の傾向や事実を捉えた言葉、と言えそうです。

【購入前に必読!】BMWの魅力と賢い選び方

bmw3シリーズ
出典:BMWジャパン

【反論】それでもBMWが持つ魅力とは?デメリットだけじゃない価値

ここまで、整備士がBMWに乗らない理由を中心に、少しネガティブな側面にも触れてきました。維持費、故障リスク、整備性…。確かに、BMWと付き合っていくには、それなりの覚悟や知識、そして経済力が必要になる場面もあるかもしれません。

しかし、それでもなお、世界中の多くの人々を魅了し、憧れの対象であり続けるのには、確固たる理由があります。

デメリットを補って余りある、BMWならではの魅力とは何でしょうか? 整備士だって、その魅力は十分に理解しているはず。

心を揺さぶる「駆けぬける歓び」

BMWのスローガン「駆けぬける歓び」。これは単なるキャッチコピーではありません。BMWの車づくりにおける哲学そのもの。

エンジンフィール: 特に伝統の直列6気筒エンジン(シルキーシックス)は、その滑らかな回転フィールと官能的なサウンドで、多くのファンを魅了してきました。

アクセルを踏み込んだ時のレスポンスの良さ、高回転まで気持ちよく吹け上がる感覚は、他のメーカーではなかなか味わえません。ダウンサイジングターボが主流となった現在でも、そのスポーティーな味付けは健在。

ハンドリング: 前後重量配分おおよそ50:50へのこだわり、後輪駆動(FR)を基本とするレイアウト(モデルによりますが)、そしてシャープで正確なハンドリング。ドライバーの意のままに車が動く感覚は、まさに「人馬一体」。ワインディングロードを駆け抜ける時の楽しさ、高速道路での安定感は、BMWならではの世界。

走行安定性: アウトバーン育ちならではの、高速域での圧倒的な安定感と安心感。長距離ドライブでも疲れにくい、しっかりとしたボディ剛性と足回り。これもBMWの大きな魅力の一つ。

時代をリードするデザイン

BMWのデザインは、常にスポーティーでありながら、エレガントさも兼ね備えています。キドニーグリルや丸型4灯ヘッドライト(近年デザインは変化していますが)といった伝統的なアイコンを受け継ぎつつ、時代に合わせて進化を続けています。

他にはない存在感を放ち、所有する喜びを満たしてくれるエクステリア。

そして、ドライバーオリエンテッドなコックピットデザイン、質感の高い素材を使ったインテリア。見た目のカッコよさ、高級感もBMWを選ぶ大きな動機。所有欲を満たすデザイン。

先進技術と安全性

BMWは、常に最新のテクノロジーを積極的に導入してきました。パワフルで効率的なエンジン技術はもちろん、先進運転支援システム(ADAS)やコネクテッド技術においても業界をリードする存在。

安全性を高め、快適なドライブをサポートする機能が充実している点も、大きな魅力です。安心と快適を支えるテクノロジー。

ブランドイメージとステータス

BMWというブランドが持つ、スポーティーでダイナミック、そしてプレミアムなイメージ。それは長年にわたって築き上げられてきた歴史と、確かな性能、品質に裏打ちされたもの。

BMWのエンブレムは、多くの人にとって成功や豊かさの象徴であり、一種のステータスシンボルでもあります。単なる移動手段ではない、特別な価値。ライフスタイルを彩る存在。

デメリットを理解した上で選ぶ価値

確かに維持費はかかるかもしれない、予期せぬトラブルに見舞われる可能性もゼロではないかもしれない。

しかし、それを上回る運転の楽しさ、所有する喜び、そしてブランドの持つ力がBMWにはある。だからこそ、多くの人がBMWを選び、そして整備士の中にも愛車としてBMWを選ぶ人がいるのです。

BMW整備士がBMWに乗らないワケ(と言われる)主な理由まとめ

出典:BMWジャパン

【結論】BMW整備士が乗らない理由まとめ&購入検討者へのアドバイス

さて、長々と「BMW整備士がBMWに乗らない説」について掘り下げてきました。最後に、これまでの内容を整理し、結論としてまとめたいと思います。そして、これからBMWの購入を考えている方へのアドバイスを。

まず、BMW整備士がBMWに乗らないワケのまとめから

経済的な負担(維持費の高さ):

  • 輸入部品代の高騰
  • 専門知識を要する工賃(車検基本料含む)の高さ
  • メーカー推奨の交換サイクルや予防整備による部品交換点数の増加
  • 整備士自身の給与水準との兼ね合い

故障リスクと品質への懸念:

  • 複雑な電子制御システムに起因するトラブルの可能性
  • オイル漏れや水漏れなど、欧州車特有のウィークポイント
  • 高額な修理費用を知っていることによる心理的なハードル
  • (中古車の場合)メンテナンス履歴によるコンディションのばらつき(当たり外れ感)

整備性の問題(プロならではの視点):

  • 複雑な構造と特殊工具・診断機の必要性
  • DIY整備のハードルの高さ
  • 部品入手のリードタイムと価格
  • 仕事で扱うからこその「プライベートでは避けたい」心理

個人的な価値観・選択:

  • 仕事とプライベートの切り分け意識
  • BMW以外の車への興味・関心
  • 合理性やコストパフォーマンスを重視する考え方

これらの理由が複合的に絡み合い、「BMW整備士はBMWに乗らない」という傾向が生まれていると考えられます。

ただし、これはあくまで一部の傾向であり、全ての整備士に当てはまるわけではない、という点も忘れてはいけません。BMWを愛し、乗り続けている整備士もいる。

BMW購入検討者へのアドバイス

では、これらの情報を踏まえた上で、一般ユーザーがBMWを選ぶ際には、どんな心構えが必要でしょうか?

維持費への覚悟を持つ: 国産同クラスの車と比べると、維持費(特に車検や故障時の修理費)は高くなる可能性が高いです。購入予算だけでなく、維持していくための費用もしっかりと見積もっておくことが重要。

「こんなはずじゃなかった…」とならないために、ある程度の経済的な余裕、あるいは維持費に対する理解と覚悟が必要。これが一番大切かもしれません。

信頼できる店選び・情報収集: 特に中古車で購入する場合は、車の状態を見極めることが非常に重要。信頼できる販売店を選び、整備記録などをしっかりと確認しましょう。

また、購入後も安心してメンテナンスを任せられるディーラーや、BMWに詳しい整備工場を見つけておくことが、長く乗り続けるための鍵。ネットの情報だけに頼らず、実際に足を運んで相談できるプロを見つける努力を。

予防整備の意識を持つ: BMWのコンディションを良好に保つためには、定期的な点検と、推奨されるサイクルでの消耗品交換、そして予防的な部品交換が効果的です。

「まだ大丈夫だろう」と先延ばしにせず、早め早めのメンテナンスを心がけることで、結果的に大きなトラブルを防ぎ、トータルでの出費を抑えられることも。

それでも「駆けぬける歓び」を求めるか?: 維持にはそれなりのお金と手間がかかるかもしれない。それでも、BMWならではの運転する楽しさ、所有する喜びを味わいたいか? 最終的には、あなた自身がBMWに何を求めるかが重要です。

試乗などを通して、その魅力を自分の肌で感じてみてください。もし「やっぱりBMWがいい!」と心から思えるなら、デメリットを理解した上で、素晴らしいBMWライフを送ることができるはず。あなたの情熱が決め手。

BMWは、決して手軽に付き合える車ではないかもしれません。しかし、そのハードルを越えた先には、他では味わえない特別な世界が待っています。

この記事が、あなたのBMWとの関係を考える上で、少しでも参考になれば幸いです。

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