ボルボの中古車はなぜ安い?壊れやすいは本当?後悔しない選び方と買ってはいけない個体の見分け方

ボルボのイメージイラスト(海沿いの道を走るV40) ボルボ
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ボルボの中古車を探していると、「え、思ったより安い」と感じる人は多いです。

新車ではしっかり高級感があり、安全性能にも定評があるブランドなのに、中古車サイトでは意外な価格で並んでいる。すると次に浮かぶのが、「安いのはうれしいけれど、何か理由があるのでは?」という不安です。

ここが、いちばん知りたいところでしょう。

実際、ボルボの中古車はモデルによってかなり価格差があります。

2026年2月時点のカーセンサー相場表では、V40の平均価格は97.6万円、V60は378.3万円、XC40は346.3万円です。さらに2026年版の残価率では、XC40が54.32%、V60が39.40%、XC60が38.24%となっており、「ボルボは全部安い」のではなく、車種や年式、需要の違いで価格の落ち方がかなり違うことが分かります。

つまり本当に大事なのは、「ボルボだから安い」と雑に見ることではなく、なぜその個体がその価格なのかを見抜くこと。そこが分かれば、中古ボルボは怖い買い物ではなく、かなり満足度の高い選択肢になります。


結論から先に
ボルボの中古車が安く見えやすい理由は、単純に「壊れやすいから」ではありません。

輸入車全体が国産車より値落ちしやすいことに加え、日本の輸入車市場ではメルセデス・ベンツのような強いブランド指名買いが目立つ一方、ボルボは安全性や北欧デザインに魅力を感じる人が選ぶブランドで、中古市場では価格調整が起きやすいからです。

さらに、保証切れ後の維持費への不安や、モデルチェンジ・生産終了による旧型化も価格に影響します。

ただし、安いボルボには2種類あります。

ひとつは、市場の事情でお買い得になっている車。もうひとつは、整備不足や保証の薄さ、消耗品の傷みなど、個体の不安がそのまま価格に出ている車です。

後悔しないためには、本体価格だけで飛びつかず、整備記録簿、保証条件、試乗時の違和感、購入後2年間の総額まで見て判断することが大切です。

ここが、失敗する人と満足する人の分かれ道です。

この記事をまとめる際に参考にした公式サイトなどへのリンクは、文末にまとめて掲載しています。当記事と一緒に読むと理解がより一層深まります。

ボルボの中古車はなぜ安いのか

volvoのイメージイラスト(雪山とボルボSUV)
ボルボのイメージイラスト
  • 輸入車はそもそも中古で値落ちしやすいからです
  • ベンツやBMWほど“ブランド名だけで売れる”市場ではないからです
  • 保証切れ後の維持費が不安視されやすいからです
  • モデルチェンジや生産終了で旧型が割安に見えやすいからです
  • 流通台数が増えると、相場は素直に下がりやすいからです
  • ただし、ボルボは全部が安いわけではありません

輸入車はそもそも中古で値落ちしやすいからです

まず前提として、輸入車は国産車より中古相場が下がりやすい傾向があります。

理由は、買う側が購入後の維持費や修理のしやすさを慎重に見るからです。新車では魅力的でも、中古になると「もし故障したら高そう」「部品代が心配」と感じる人が増えます。

ボルボもその影響を受けます。つまり価格が下がる背景には、車そのものの良し悪しだけでなく、買い手の心理がかなり反映されているのです。

ベンツやBMWほど“ブランド名だけで売れる”市場ではないからです

レスポンスによると日本の輸入車市場では、2025年通年のブランド別登録台数でメルセデス・ベンツが首位、輸入車内シェアは14%でした。

こうした市場を見ると、輸入車の中でもドイツ勢はブランド指名買いが非常に強いことが分かります。

一方、ボルボは安全性、疲れにくいシート、落ち着いたデザインなど、中身に共感して選ぶブランドです。だからこそ好きな人には深く刺さるのですが、中古市場では価格を調整しないと動きにくい場面も出てきます。

派手さより実質重視。そこが魅力であり、相場では少し不利にもなりやすい部分です。

保証切れ後の維持費が不安視されやすいからです

ボルボ公式では、現在の新車保証は初年度登録日から5年間・走行距離無制限です。

ただし、旧型まですべてが5年保証だったわけではなく、2018年モデルまでのV60、2019年モデルまでのXC60、2019年9月1日登録以前のV40、2020年モデルまでのXC40などは一般保証が3年間です。

中古車を買う人にとっては、この保証の切れ目がとても大きいです。

保証が残っている車と、これから何かあれば自己負担になる車では、安心感がまるで違うからです。価格差の背景には、こうした心理的な壁があります。

モデルチェンジや生産終了で旧型が割安に見えやすいからです

V40は分かりやすい例です。

ボルボ公式ではV40が2019年に生産終了したと案内しており、カーセンサーの相場表では2026年2月時点の平均価格が97.6万円です。

さらにカーセンサーの解説記事では、生産終了時と比べて中古価格が約70万円下がったと整理されています。

つまりV40が安いのは、「価値がないから」ではなく、現行ではないことが価格に表れている面が大きいのです。ここは中古車らしい面白さで、必要な性能や安全性は十分なのに、見た目の“新しさ”で損をしている車がある。これは、うれしいズレです。

流通台数が増えると、相場は素直に下がりやすいからです

中古相場は人気だけでなく、供給でも動きます。

XC40については、大きなトラブルが相場下落の主因というより、時間の経過で中古市場に流通する台数が増えたことが値ごろ感につながっている面があります。

これは重要な視点です。

価格が下がっているから危険、とは限りません。単純に市場に出てくる台数が増えれば、買う側が比較しやすくなり、売る側は価格を合わせにいくからです。

安さの背景は、故障だけではなく市場の動き。その視点を持つと、見方が一気に深くなります。

ただし、ボルボは全部が安いわけではありません

ここは誤解しやすいところです。

2026年版の残価率では、XC40が54.32%でボルボ内トップ、V60が39.40%、XC60が38.24%です。

実際にカーセンサーの平均価格でも、V40は97.6万円に対し、V60は378.3万円、XC40は346.3万円で、かなり差があります。

つまりボルボは、一律に激安になるブランドではありません。SUVや比較的新しいモデル、状態の良い認定中古車、需要のあるグレードは、ちゃんと価格が残ります。

反対に、旧型、生産終了、整備履歴が弱い車は下がりやすい。大事なのはブランド名ではなく、その一台の値下がり理由を見ることです。

以下の表に、安さの理由と読み解き方を整理します。上から順に確認すると、価格の見え方がかなり変わります。

安い理由意味読者が見るべき点
輸入車全体の値落ち中古で慎重に見られやすい国産車感覚で判断しない
ブランド需要の差ボルボは中身重視で選ばれやすいベンツやBMWと同じ相場感で見ない
保証切れへの不安買った後の出費を警戒される保証の残りと延長可否を見る
旧型化・生産終了性能より“古く見える”ことで安くなるV40のような狙い目もある
個体の状態差整備不足や消耗品の傷みが価格に出る記録簿、試乗、警告灯を必ず確認

後悔しない選び方と、安いボルボで失敗しないための判断基準

ボルボのイメージイラスト(草原とボルボXC40)
ボルボのイメージイラスト
  • 買っていい安さと、避けたい安さは別物です
  • まず見るべきは整備記録簿と認定中古車の条件です
  • 試乗ではDCTやエアコン、警告灯を丁寧に見たほうが安心です
  • 失敗談から学ぶ
  • 失敗しにくいポイントを3つ
  • 狙い目は「安いボルボ」ではなく「安くなった理由が健全なボルボ」です
  • FAQ(よくある質問)

買っていい安さと、避けたい安さは別物です

中古ボルボを見るときは、「安いかどうか」より「なぜ安いか」を見ることが大切です。

買っていい安さは、市場の事情で値段が下がっている車です。

たとえば生産終了モデルや、流通量が増えて選びやすくなった車。こうした個体は、整備履歴や状態が良ければ十分狙えます。

逆に避けたいのは、整備記録簿がない、保証がない、消耗品交換が近い、試乗で違和感があるといった、将来の出費が値段ににじんでいる車です。

安さの中身まで見ること。これがいちばん大事です。

まず見るべきは整備記録簿と認定中古車の条件です

ボルボ公式の認定中古車Volvo Selektでは、新車登録時からのすべてのサービス履歴を明記し、修復歴なし、純正部品の状態に整え、電子制御ソフトウェアを最新化したうえで販売すると案内されています。

さらにすべてのVolvo Selektに保証が自動付帯し、有償で最大2年の延長保証も用意されています。

価格だけ見ると一般中古のほうが安く見えることもありますが、初めての輸入車なら、この安心感は大きいです。安く買うことより、安心して乗り続けられること。結局そこが満足度につながります。

試乗ではDCTやエアコン、警告灯を丁寧に見たほうが安心です

車関連メディアでは、中古ボルボ購入時の重要チェックポイントとして、整備記録簿に加え、V40系での変速フィール、エアコンの状態、警告灯、センサー類、タイヤやバッテリーの消耗が挙げられています。

すべての個体に問題があるわけではありませんが、試乗で違和感がある車は避けたほうが無難です。

短い試乗でも、発進時のギクシャク感、エアコン作動時の異音、メーター内の表示は必ず確認したいところです。地味な確認ですが、あとで効く差になります。

失敗談から学ぶ

失敗談1 見た目と価格だけで決めて、あとから整備不足が見えてきた

よくあるのが、外装も内装もきれいで、しかも相場より少し安い車に気持ちが動いてしまうケースです。

納車直後は満足でも、その後に警告灯、ブレーキまわりの消耗、エアコンの不調などが見えてくると、一気に不安になります。中古車は見た目を整えることはできますが、整備の中身までは写真では見えません。

だからこそ、価格と見た目だけで決めると後悔しやすいのです。安さにときめく気持ち。分かるけれど、そこが落とし穴です。

失敗談2 保証なしの車を選び、小さな不調でも気持ちが落ち着かなかった

「保証がなくても、そのぶん安いならいい」と思って買う人は少なくありません。

ただ、実際に乗り始めると、小さな異音や表示にも敏感になります。

もし修理が必要ならいくらかかるのか、どこに持ち込むべきか、部品は高いのか。そんな不安が積み重なると、せっかく気に入って買った車なのに、心から楽しめなくなります。

Selekt保証や延長保証は、修理費を全部なくしてくれる魔法ではありませんが、少なくとも「困ったら頼れる先がある」という安心感を持てます。その差は意外と大きいです。

失敗談3 価格優先で選んだら、生活との相性が合わなかった

これ、実はかなり重要です。

たとえばV40はコンパクトで扱いやすい一方、家族4人での長距離移動や大きな荷物の積載を重視する人には物足りない場面もあります。

逆にV60やXC40は使い勝手が良くても、予算感は一段上がります。

つまり中古車選びは、価格とブランドだけで決まりません。通勤、送迎、買い物、旅行、駐車場のサイズ。日常に合っているかどうかで満足度は大きく変わります。この後悔、意外と長く残る部分です。

失敗しにくいポイントを3つ

1つ目は、本体価格ではなく「購入後2年間の総額」で比べることです。

Selekt保証の資料でも、タイヤ、バッテリー、油脂類、消耗部品などは主な保証適用外部品として示されています。つまり保証付きでも、消耗品の出費まですべてなくなるわけではありません。

だから本体価格だけを見ると判断を誤りやすいのです。安い買い物をしたつもりが、2年後に振り返るとそうでもなかった。これは本当によくあります。

2つ目は、家族構成や生活動線から逆算して選ぶことです。

ボルボは“いい車感”が強いので、気持ちで選びたくなります。けれど、毎日使う車は生活との相性がすべてです。後席の広さ、荷室の使いやすさ、車幅、駐車場、雪道や高速移動の比率。

ここを先に考えると、買ったあとの満足度がかなり変わります。スペック表より生活感。ここ、盲点です。

3つ目は、出口まで考えて選ぶことです。

2026年版の残価率ではXC40が54.32%と高く、V60やXC60より価格が残りやすい傾向があります。ずっと乗るつもりでも、実際は数年後に乗り換える可能性があります。

そのときに売りやすい車を選んでおくと、購入時の判断がかなりラクになります。買うときの価格だけでなく、売るときの戻り方まで見る。地味ですが強い考え方です。

狙い目は「安いボルボ」ではなく「安くなった理由が健全なボルボ」です

狙い目として分かりやすいのは、V40のように生産終了で価格がこなれてきたモデルです。

2026年2月時点の平均価格は97.6万円で、ボルボらしいデザインや安全性を比較的手の届きやすい価格で味わえます。

一方で、XC40は平均346.3万円で、残価率も54.32%と高く、ボルボの中では価格が残る側です。

つまりV40は「中古で買いやすいボルボ」、XC40は「価値が落ちにくいボルボ」と見るほうが実態に近いです。ここを分けて考えると、予算設計がかなりしやすくなります。

FAQ(よくある質問)

Q. ボルボの中古車が安いのは、壊れやすいからですか?

A. 必ずしもそうではありません。ボルボの中古車が安く見えやすいのは、輸入車全体が国産車より値落ちしやすいことや、ベンツやBMWほど中古での指名買いが強くないことが大きな理由です。

さらに、保証切れ後の維持費を気にする人が多く、相場が下がりやすい傾向もあります。つまり、「壊れやすいから安い」と単純に決めつけるのは早いです。

大切なのは、ブランド全体の印象ではなく、その車ごとの整備状態や保証内容を見ることです。

Q. 安いボルボの中古車は、買わないほうがいいのでしょうか?

A. 安いからといって、すべて避ける必要はありません。中古ボルボには、市場の事情でお買い得になっている車と、整備不足や消耗品の傷みが価格に出ている車があります。

前者なら十分狙い目ですし、後者は慎重に見たほうが安心です。

購入前には、整備記録簿の有無、保証の内容、試乗時の違和感、警告灯の表示などをしっかり確認してください。価格だけで判断せず、「なぜ安いのか」を見極めることが後悔しないコツです。

Q. ボルボの中古車は、買った後の維持費が高いですか?

A. 国産車より高く感じる場面はありますが、極端に怖がる必要はありません。ただし、タイヤ、バッテリー、ブレーキ、車検費用などは事前に見ておきたいポイントです。

特に本体価格が安い車は、購入後すぐに消耗品交換が必要になることもあります。そのため、車両価格だけでなく「購入後2年間の総額」で考えることが大切です。認定中古車や保証付きの個体なら、初めての輸入車でも安心しやすいでしょう。

最後に:ボルボ中古は、怖い車ではなく“選び方が問われる車”です

ボルボの中古車が安く見えやすいのは、ブランドの価値が低いからでも、全部が壊れやすいからでもありません。

輸入車全体の値落ちしやすさ、ブランド需要の差、保証切れへの不安、旧型化や流通量の増加。こうした要素が重なっているだけです。

だから中古ボルボには、同じ「安い」でも2種類あります。

市場の事情でお買い得になっている車と、個体の不安が値段に出ている車です。狙うべきは、もちろん前者です。

迷ったら、整備履歴が明確で、試乗で違和感がなく、保証条件がはっきりしている個体を選んでください。中古ボルボは、雑に買うと後悔しやすいです。

でも、丁寧に選べば、価格以上の満足を返してくれる可能性が高いブランドでもあります。

あのシートの心地よさ、落ち着いた内装、安全への思想。派手ではないのに、じわっと好きになる。そんな一台に出会えると、価格以上の価値を感じやすいはずです。

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